【アメフト】立命大が関学大破り同率優勝 山崎主将「ひとつになれたから勝てた」関西学生リーグ
<アメリカンフットボール関西学生リーグ>◇最終節最終日◇10日◇大阪・万博記念競技場◇2試合◇観衆6500人 立命大が、全勝中の関学大を24-14で破った。6勝1敗ですでに優勝を決めていた関学大と並び、同率で2年連続14度目の優勝となった。RB山崎大央主将(だいち、4年)の2TDランで、19年以来5年ぶりに甲子園ボウル6連覇中の王者を撃破。立命大は直接対決の結果をもって、関西1位扱いで全日本大学選手権準々決勝(24日、宮城)に進出。関学大は2位扱い、5勝2敗の関大は3位で同選手権に臨む。 ◇ ◇ ◇ 主将の山崎は「最高!」と仲間に叫んで、トロフィーを手に抱えた。5年ぶりに越えた高い壁。「ひとつになれたから勝てたんだ」。個性派ぞろいのチームが、一致団結できた2時間5分の戦いだった。 求めていた展開になった。QB竹田からWR大野へのロングパスが通ったことで「いけるかも」と機運が高まり、第1クオーター(Q)終盤に先制TDに成功。最初は「めちゃめちゃ緊張していた」という山崎も仲間の好プレーに触発されて、躍動した。7-6の第2Qには一気に65ヤードを駆けるビッグプレーでTDを獲得。さらに17-14と緊迫した第4Qは、勝利を大きく引き寄せるこの日2本目のTDラン。守備陣も、関学大のラン22回を、わずか66ヤードに食い止めた。攻守の歯車がかみ合って、全勝優勝を狙った王者を止めた。 10月、関大に敗北。「歯車がかみ合わなくて…」。重苦しいムードがチームに漂った。ばらばらになりかけたチームをまとめたのは主将の言葉だった。「このチームで日本一になろう!」。前日9日のミーティングで訴えた山崎に個々が役割を全うして応えた。 同率ながら、2年連続でリーグ優勝。9年ぶりの甲子園ボウルにあと2勝。ただ、この後も激戦が続く。日本一に向けて「まだまだ余裕がある」と警戒する関学大や、リーグ戦で負けた関大と再戦する可能性もある。「まだ喜べない。必ず今年、日本一になる」と山崎。歓喜の言葉は、取っておく。【竹本穂乃加】