Omoinotake インタビュー「3億回再生突破の『幾億光年』で紅白に初出場、3人の夢が始まる」
同じときに同じものを見て聴いて育った3人だからこそ、Omoinotakeの音が奏でられる
――松江の同級生である3人ですが、同級生だからこその良さは? エモアキ「今回の紅白出場に関しても、島根からお祝いしてくれたときに一緒に喜べたり、そこで一丸となる気持ちが生まれるのは、地元が一緒だからこそで、それはすごく大きなことだと思います」 ドラゲ「エモアキとレオは学校が一緒なんですけど、僕は他校なんですね。他校の僕からすると、エモアキが作詞を、レオが作曲をするというのは、とんでもなく難しい関係性だと思うんですよ。詞を拾ってメロディーを書く、メロディーを聴いて詞を書く。この難しい作業ができるのは、同じ中学で、元々一緒にバンドをやっていた、2人だからこそできる技なのかなと思うことはあります」 レオ「多感な時期に同じ場所にいて、音楽やそれ以外のことも共有してたというのは相当なアドバンテージかもしれません」 ドラゲ「それをすごく感じたのが今回のアルバムの曲『Pieces』です。これは歌詞が先なんですけど、本当に詞先かよってぐらいレオが綺麗にメロディーを紡いでいるんですよ。すごく感動しました」 レオ「『Pieces』というタイトルにも表れているけれど、自分ができることに集中することで、みんなで集まったときにひとつのものが生まれるから、エモアキが全集中して0から1を生んだものに対して、それを一番活かせる形、Omoinotakeが輝けるようにするにはどうしたらいいかを考える。最初のピースを大事にして、次のピースを作りたいという気持ちはずっと大事にしていることでもありますね」 ――ちなみに今回、イスを組み上げて撮影しましたが、それはいかがでしたか。 ドラゲ「普通の大人がやったら怒られますよね。俺はとうとうこんなことも許されるようになったんだと思いました」 エモアキ「確かにイスに立ってくださいと言われたときに、すごく罪悪感が湧いたんですよ。俺は育ちがいいのかもしれないと思いました」 ドラゲ「自分で言うのか(笑)」 レオ「(笑)」 ――2024年は忙しく駆け抜けた1年でしたが、リラックス方法は? レオ「ワンちゃんとの触れ合いですね。チワワとダックスフンドのミックスのチワックスと一緒に暮らしています」 エモアキ「服の爆買いです。それしか心を埋めてくれない(笑)」 ドラゲ「僕は昔から釣りとキャンプが大好きなので、時間を見つけて絶対に行くようにしています。行かないと生きていけない」 ――三者三様ですね。最後に紅白出場前の心境を教えてください(取材は2024年12月中旬) レオ「ずっと目標としていたステージにどんな衣装で立つのか、他では感じたことがないくらいとてもワクワクしています」 エモアキ「緊張というよりも、とにかく楽しみです」 ドラゲ「紅白出場決定の発表があったとき、昔、ずっと怒られていた、エアコン取り付けのバイトの先輩から『頑張ってるね。楽しんでおいでよ』とメッセージをもらったんです。それがすごく心を軽くしてくれました。家族もすごく喜んでくれて、両親のところにも知り合いからたくさん連絡が来ているみたいです」 ――夢への第一歩を踏み出し、これからの目標を教えてください。 レオ「バンドとしての第一の目標は変わらず、紅白に出続けること。それを叶えられた先に何を思うかを楽しみにしているところです」 ドラゲ「レオがこの前、『紅白にもフジロックにも出演するバンドってカッコいいよな』と言っていたけど、シンプルに俺もそれはいいなと思って。観客としては何度か行ったことがあってすごく楽しかった記憶があるので、フジロックにもぜひ出演したいです」 エモアキ「それに加えて、今年初めて海外でライブをして、こんなに待っていてくれた人がいたんだと感じたので、海外にもどんどん行ってみたいと思います」 Photos : Maciej Kucia Stylist : Takuma Kano Hair & Makeup : Toshihiro Takaki(SEED&beauty) Interview & Text : Miho Matsuda Edit : Naho Sasaki