Omoinotake インタビュー「3億回再生突破の『幾億光年』で紅白に初出場、3人の夢が始まる」
ひとつの “Piece”が3つが集まったからこそ意味をもつ『Pieces』
――2023年にリリースしたメジャー1stアルバム『Ammolite』は、インディーズ時代の『So Far』から6年ぶりでした。自分たちの名刺になるようなものができたとお話しされていましたが、25年1月に発売となるメジャー2ndアルバム『Pieces』にはどのような思いが込められていますか。 エモアキ「今年、サポートメンバーを入れずに3人だけのワンマンツアーをしたんですが、改めて3人で立つステージはいいなと思いました。僕たちの誰か1人でも欠けたらOmoinotakeじゃない。1人ひとりの“Piece”が集まって複数形の“Pieces”になることで、Omoinotakeというバンドになるし、3人集まることでひとつの“Piece”が意味をもつんだと実感しました」 ――「Pieces」と似ている「P.S.」という曲も収録されていますが。 エモアキ「これは1番最後に書いた曲で、“追記”の意味合いが大きかったんですが、タイトルに悩んでいた時に、“Pieces”の最初と最後のアルファベットで『P.S.』っていうのもいいなと」 レオ「1つひとつの“Piece”が集まってやっと形をなすという考え方でいうと、“P”と“S”というひとつずつのアルファベットからはじまって、“Pieces”にたどり着くという意味もあると思います」 エモアキ「美しくまとまったね(笑)」 ――シングルですでに発表されていた曲に加えて新たにレコーディングした曲が加わっていたり、サプライズもあるとのことですが、リスナーのみなさんに楽しみにしていてほしいことは? レオ「シングルでリリースした曲が出揃った上で、『Pieces』というアルバムタイトルを決めて、そこから新しい曲を作っていったんですね。いつもアルバムを作るときには、バラエティに富んだものにしたいと意識しているんですが、新曲もそれぞれが違う色味をもった曲になりました。バラエティの豊かさを楽しみにしていてください」 ドラゲ「個人的に一曲目から最後までを通して聴いて、なんて素晴らしい曲順なんだと感動したので、一曲目から順番に聴くとさらに楽しめるかもしれません」 ――曲順は誰が決めたんですか。 ドラゲ「大枠はレオが提案してくれて、僕たち2人がそれいいねって。そのときはまだ全曲揃っていなかったんですが、全曲完成したときにバチっとハマって、さすがですねと思いました」 エモアキ「(笑)。1枚通して感情のジェットコースターを体験していただけたら。曲のつなぎが美しいので、ガタガタしない乗り心地のいいジェットコースターになっていると思います。これまでのアルバムより深いとこまで掘り下げているし、ハッピーな感情も上限まで行ける。Omoinotakeの伸び代が増えたと思います」 ――3月からは松江でスタートして東京で終わる『Omoinotake One Man Tour “Pieces”』が始まります。このツアーで楽しみにしていることは? レオ「今年の秋やったツアーは、お客さんと近い距離で一体感を楽しもうという裏コンセプトがあったんですね。それを経て、来年のツアーは島根、大阪、東京でホール公演を行います。島根ではホールライブを経験したことがあるんですが、会場が大きくなった時に、どんなふうに響かせられるか、どうやってお客さんと空気を作れるかを考えると、今からワクワクしてます」 エモアキ「今年はフェスやテレビにも出演して、新しい景色をたくさん見ることができたんですね。ホールツアー含め他の会場でも、メンバーやお客さんと一緒に、新しい景色を見ることができるんじゃないかというのが楽しみです」 ドラゲ「今年のツアーの東京、名古屋、大阪の会場には照明さんがついてくれたんです。Zepp DiverCityの映像を見ると、すごく照明が美しくて演出が華々しかったので、来年のツアーではさらにボリュームアップできるかもしれません。今回のアルバムは、これで照明がつくとどうなっちゃうの?と楽しみな楽曲たちだらけなんです。会場も大きくなるし、バンドの人数も、もしかしたらちょっとばかり増えたりして? まだ断言はしませんけど(笑)、僕自身も楽しみです」