<甲子園交流試合・2020センバツ32校>組み合わせ抽選 星稜VS履正社(大阪)/航空石川VS鶴岡東(山形) /石川
8月10日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で始まる2020年甲子園交流試合の組み合わせ抽選会が8日、出場32校の主将をオンラインでつないで行われた。星稜は第4日(8月15日)の第1試合(午前10時)で、昨夏の甲子園決勝で惜敗した履正社(大阪)と対戦。日本航空石川は第5日(8月16日)の第3試合(午後3時20分)で鶴岡東(山形)との顔合わせとなった。県勢は、県独自大会の日程(8月9日決勝予定)が考慮され、後半(同15~17日)日程となった。【中田博維、井手千夏】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 ◇「昨夏の借り返す」 履正社は昨夏の甲子園決勝で接戦を演じた相手。オンライン中継で星稜の内山壮真主将(3年)は「借りを返すことを全員が胸に刻んで頑張りたい」と闘志を燃やした。 「特に打撃力が非常に高い」と履正社を警戒する内山主将だが、星稜も昨秋の北信越大会4試合で44得点を挙げた打力のチーム。「今年は打ち勝ちたい」と力を込めた。林和成監督は各社の取材に「(再戦は)引き寄せられているんじゃないか」と笑みを浮かべ、「決勝で敗れた相手と甲子園で戦えるのは幸せ。昨年の3年生の思いを晴らしたい」と話した。 ◇履正社 OBにヤクルト・山田選手 1922年に大阪府福島商業学校として設立された私学。野球部も同年創部。83年から現在の校名になった。甲子園初出場は97年夏。昨秋は小深田大地選手、関本勇輔選手(ともに3年)ら中軸の活躍でチーム打率は4割2分5厘を記録。OBに山田哲人(ヤクルト)、T-岡田(オリックス)ら。女子硬式野球部も強豪。 …………………………………………………… ◇「全力を出し切る」 鶴岡東と戦う日本航空石川の井口太陽主将(3年)はオンライン中継で「投打ともにすごくいいチーム。全力を出し切れるよう頑張りたい」と意気込んだ。 練習再開後のチームについて井口主将は「雰囲気や状態は日々良くなっている」と手応えを感じている。特に力のある投手2人が好調で、昨秋の県、北信越両大会全9試合に登板した田中颯希(さつき)投手(同)に加え、右肘を痛めていたエース嘉手苅(かてかる)浩太投手(同)も本来の球威を取り戻している。中村隆監督は取材に「いいチームと甲子園で試合ができるので思い切ってやってほしい」と話す。 ◇鶴岡東 東北大会、強打で準優勝 1957年に鶴岡珠算講習所として開校した私学。野球部は鶴岡商になった68年に創部。77年に鶴商学園と改称し、2000年から現校名になった。昨秋のチーム打率は4割1分9厘と高く、東北大会は準々決勝の青森山田戦で4点差をひっくり返すなど強打で準優勝した。サッカー部は強豪で吹奏楽部なども盛ん。