EVM互換のzkロールアップ「Zircuit」、独自トークン「ZRC」正式ローンチへ
「Zircuit」が独自トークンZRCを正式ローンチへ
zkロールアップ技術を用いたブロックチェーンプロジェクト「ザーキット(Zircuit)」の独自トークン「ZRC」が、11月25日に正式リリースした。 「ZRC」は、2024年の8月に第1回エアドロップが実施されたが、今回の正式リリースまでアカウントに付与されたトークンの送金ができないロック状態にあった。なお11月23日には第2回エアドロップを実施されており、公式サイトから請求が可能だ。 今回の正式リリースに際してトークンの送金機能が利用可能になり、バイビット(Bybit)やビットゲット(Bitget)をはじめとしたいくつかの暗号資産取引所が取り扱い開始予定を発表している。 「ZRC」は、今後「ザーキット」の開発者などのエコシステム参加者に対するインセンティブや、流動性ハブを活用したステーキング報酬など、ネットワークの拡大に利用されていくとのことだ。 また「ザーキット」チームは、来週にはさらなる大規模な製品のリリースをすると発表している。 「ザーキット」は、イーサリアム(Ethereum)の仮想マシンである「EVM」と完全な互換性を持つ仮想マシンを採用した、zKロールアップ型のイーサリアムのL2ネットワークだ。 2024年8月6日に「ザーキット」はメインネットをローンチし、L2ネットワークのユーザーに対して第1回の「ZRC」のエアドロップを行った。同ネットワークは、AIを用いたセキュリティ機能を搭載しており、スマートコントラクトの脆弱性や悪意のあるユーザーからの攻撃からユーザーを保護する。 なおzkロールアップとは、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」活用のロールアップのことをいう。ロールアップは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションである。
田村聖次(幻冬舎 あたらしい経済)