創部3年目で初の4強 選抜大会出場に前進した沖縄・エナジックスポーツ 今秋のドラフトでプロを輩出、勝因は奔放なノーサイン野球【高校野球秋季九州大会】
◆九州地区高校野球準々決勝 エナジックスポーツ9―2壱岐(7回コールド)(28日・別大興産スタジアム) 創部3年目のエナジックスポーツ(沖縄)が7回コールド勝ちを収め、初の4強入りを決めた。 ■甲子園近づく4強校は?秋季九州大会結果はこちらから 初出場の九州大会で初戦を突破して勢いのある壱岐(長崎)に1回から実力を見せつけた。二塁打2本を含む4安打で4点を先制。さらに2回にも4点を追加して序盤で大量リードを奪った。 13安打に4盗塁を絡めて9得点。「普段通り。思い切ってミスを恐れない攻撃ができた」と神谷嘉宗監督は思い通りの攻撃に目を細める。創部以来、実践してきたのは自由奔放なノーサイン野球。4回には5番平良章伍(2年)が2死からホームスチールを決めて1点を追加した。 「相手投手の左足が下がるタイミングで行きました。次の塁を狙っていこうと常に思っているので。もちろんノーサインです」。平良は1回に2点適時二塁打を放ち、バットと足で奔放に暴れまくった。「うちの野球は相手の隙を見つけて隙を突く野球。ホームスチールの練習は普段あまりやらないけど、隙があったら何でもやっていいと言っています」と神谷監督は説明。タイムを取るタイミングも選手で決めている。 エナジックスポーツ高等学院は2021年に沖縄県名護市で開校。野球やゴルフなどのスポーツ強化に力を入れている。今夏の沖縄大会では準優勝。今月のドラフト会議では龍山暖捕手が西武に6位指名を受けた。九州大会4強を決め、野球部は上り調子。この勢いに乗って、一気に九州の頂点まで駆け上がる。(前田泰子) ▼もう一つの4強校は…(おすすめ記事)で【秋季九州大会結果速報】▼
西日本新聞社