【原日出子さんをゴキゲンにする食事】留守をする日の定番「作りおきバイキングごはん」
忙しい人にはマストの「おかずの作りおき」。原日出子さんも例外なく、作りおきを多用している。大鍋で作るオリジナルカレーや煮込み料理は当然のこと、大皿料理や保存容器を利用した作りおきも日常だ。ドラマに映画に舞台に、忙しく飛び回る日常で、どんなふうに料理をしているのだろう?
主婦40年のキャリアがものを言う、家族のために作るシアワセな作りおき
「私は24歳のときに母になりました。右も左もわからないおかあさん1年生だったけれど、離乳食も一から手作り。スープも一からちゃんと作って、冷凍庫の製氷器に入れて作っていました。 当時は有機野菜もなかなかない時代。それでもなんとか探してきて、お野菜を濾したりイワシを全部すり身にしたり、すごく時間をかけていたんです。 それまではキッチンに立ったことはあまりなかったのに、やってみたら私はけっこうこだわるタイプ(笑)。すでに女優デビューしていたので、地方に行って、おいしいものをよく食べさせてもらったりしていましたし。若い頃に飲食店でバイトしていたこともあり、そんな料理の知識を元に自分なりに工夫していたなぁ~と懐かしく思い出します。 私は何かと頑張っちゃうみたいなところがあり、料理はその頃にけっこう鍛えられたと思います。おかげで、おいしいものを家族みんなで食べるというシアワセをいつも感じていられる人生です。 たとえ気分が晴れないときでも『食べることは生きることだ』とばかりに料理に集中し、みんなに食べてもらえば気持ちが落ち着いてくるんです。 この時もそうでした」
「よく眠れなかった明け方、起きてごはんを炊いて塩むすびを作り出しました。だし巻き卵、おかひじきの和え物、ナスとピーマンの炒め煮、タケノコとワカメと油揚げの味噌汁、塩鯖も焼きました」
「娘が起きてきて『おいしそ~~』と満面の笑み。その笑顔を見たら、私も笑顔になっちゃいました。 食べるタイミングが合わないとき、こんなふうに大皿で置いておくのが私のスタイル。『おいとくから、みんな勝手に取って食べてね。残ったらしまっておくのよ』という暗黙の意味です。我が家ではこういう食事を「おかずバイキング」と呼びます(笑)」