畑岡奈紗は全英女子でメジャー“連敗”ストップへ「ゴルフの聖地をかみしめながら」
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 最終日(18日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72) 【画像】松山英樹が節目の米ツアー10勝目 最終18番(パー5)で5m弱のバーディパットを決めきった畑岡奈紗は、この日パープレー「72」として通算1アンダー15位で5週ぶりのトーナメントを終えた。「ちょっとだけホッとしました」。ダブルス戦の6月「ダウ選手権」(8位)を除けば、14位だった5月「みずほアメリカズ・オープン」以来5試合ぶりのトップ15フィニッシュとなった。 ツアーに出場しない期間中、最大のテーマとして取り組んできたのがパッティングだった。「67」で回った3日目の合計26パットから、最終日は30パットと数字がかさんだ。1番でバーディ発進した直後、2番の3パットボギーが悔やまれる。「ちょっと流れを止めてしまったのかな」と言った。
残る2つのボギーも、必死の寄せを見せた後にグリーン上でこらえきれなかったもの。左に外した8番は9Iを使って転がし、土手を上らせるアプローチ。前足下がりの厄介なライに対応し、グリーンの複雑なアンジュレーションに負けないボールで距離感を合わせていったが、3mほどのパーパットが惜しくも外れた。13番も土手に当てて勢いを殺すバンプ&ランで寄せた後の1m強がカップをそれた。「少しショットが曲がってしまった」という中でもしっかりチャンスメークする場面はあり、パッティングの出来がスコアに直結する状況が続く。
次週はメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」。7年連続の出場でも、セントアンドリュース オールドコースでの開催となれば一層気合も入る。「ゴルフの聖地ですし、次いつあるか分からないので、かみしめながらできれば」。2018年に訪れた時は試合ではなかっただけに、早くも感慨がにじんだ。
6月「全米女子プロ」、7月「エビアン選手権」と直近のメジャー2試合連続で予選落ち。全米女子プロがメジャーでは14試合ぶりだったように、最大の目標に据える舞台で複数回週末に残れなかったのは2019年(全米女子オープン、エビアン選手権、全英女子で予選落ち)以来のことだった。 「1年ぶりのリンクスで、メジャーに向けていい“練習”にもなったかなと思う。いつも通りいい準備をして、いい成績を残せれば」。悔しい思いを重ねてきたシーズンの借りは、今季最後のメジャーでまとめて返したい。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)