【TOTOジャパンC】笹生優花が称賛 笑顔のオールラウンダー、M・リー
【米ツアー組が見たライバルの素顔(3)】全米女子オープン覇者の笹生優花(23=アース製薬)が拠点を置く米テキサス州ダラスには、女子のトッププレーヤーが多く集う。ミンジ・リー(28=オーストラリア)もその一人。日常的に連絡を取り合って、それぞれのホームコースで練習する仲だ。 だからこそ分かる強さのゆえんがある。「(スキルを)グラフにしたら丸になっている感じ。アメリカではオールラウンダー的な選手は少ないから」と笹生。実際にティーショットからアプローチまで、全ショットのスコアへの貢献度を示す数値「ストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーン」は全体1位(1・92)。隙のないプレーがメジャー2勝を含む通算10勝を生む。 お互いのことを「MJ」、「Yuka」と呼び合う2人。「凄く優しい。ゴルフのことも、それ以外のことも正直に答えてくれる頼りになる人」。トレードマークの笑顔は、まさに人柄を表す。今年6月の全米女子オープンでは笹生の優勝会見を後方から、ほほ笑みを浮かべて見守るM・リーの姿があった。 ◇ミンジ・リー 1996年5月27日生まれ、オーストラリア出身の28歳。12年に全米女子ジュニアを制し、世界アマランキング1位を保持したまま14年にプロ転向。本格参戦1年目の15年に18歳でツアー初優勝を果たした。ここまで21年エビアン選手権、22年全米女子オープンのメジャー2勝を含む通算10勝を挙げている。弟のミンウ・リーもプロで欧州ツアー3勝。1メートル73。