【TOTOジャパンC】単独首位の脇元華 米ツアーで初V“王手”第3Rは荒天で中止 54Hに短縮
国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本女子ツアーも兼ねるTOTOジャパンクラシックは2日、滋賀・瀬田GC北Cで行われる予定だった第3ラウンドが悪天候のため中止となり、大会は3日間54ホールに短縮された。加算される賞金額、成績に応じて付与されるポイントに変更はない。通算13アンダーで単独首位の脇元華(27=GMOインターネットグループ)は会場で取材に応じ、最終日に向け決意を語った。 中止の決定は「ベッドの中で知った」。起床して準備をしようとしていた時にトレーナーから連絡が入った。競技短縮で状況は脇元に有利になった。「良い中止という気持ちと、4日間やり切りたかった気持ちもある」と複雑な思いもあるが「チャンスは広がったというか、増えたのかな」と前向きに受け止めた。 前日のラウンド後はコースで食事を済ませ、体のケアをして「(第3日も)やるつもりで準備して寝た」。2日間トップを走っていても寝付きは悪くない。睡眠時間は8時間以上で「夜は爆睡でした。今日の回復が一番良かった」。ウエアラブル機器の睡眠の質を示す数値も前日の29%から90%に改善した。 米ツアーを兼ねるこの大会で、日本ツアーの選手がツアー初優勝すればテレサ・ルー(台湾)に続き2人目で日本人初。勝てば米ツアーに挑戦する意向を持っているが「久々の首位争いで、しかも海外との共同開催の試合だけど、そこまで気負っていない。楽しみたい気持ちが大きい」と重圧は感じていない。 8月のニトリ・レディースでは首位で臨んだ最終日にスコアを落とし8位に終わった。「ニトリのようにならないよう冷静にゴルフをやれたら」と苦い経験を生かす心づもりだ。2打リードで迎える最終日も「伸ばし合いになる。ピンをデッドに狙っていけるショットをつくりつつ、パットもショートしないように全部オーバーめで打っていきたい」と攻める覚悟はできている。