6月「小満」のころに「食べておくといい」意外なものって?「だからいま食べたくなるのか!」【田野岡メソッド・二十四節気のかんたん養生】
シナモンと玉ねぎがこの時期のキーワード
「肝」「脾」「心」がそろって疲れが見られる5月病のような状態におすすめなのは「シナモン」、もうひとつが「玉ねぎ」です。「肝」がイライラの許容量を越えて「脾」をいじめ始める、それはつまり「肝」の気が滞っているとイメージします。例えると……毛糸が絡まってしまって簡単にほどくことが難しい、そんなイメージの働きをしてくれるのが玉ねぎです。気をめぐらせる働きをしてくれます。 シナモンを使って玉ねぎと合わせて何か美味しいものを……そんなことを考えていたら「ドライカレー」に行き着きました。日々のイライラで「脾」がいじめられて、「心」まで影響してしまう5月病のような傾向が見られるようでしたら、シナモンと玉ねぎを使ってドライカレーなんていかがでしょうか。 カレーにはウコンが入っていますよね。カレーの黄色い色素です。中医学の世界には「帰経(きけい)」という、どこの経絡に働きかけるかを示した大切な考え方があります。 玉ねぎは「肺」に働きかけて気をめぐらせますが、「肝」に働きかけるウコンと一緒にすると「肝」にも気の巡りが期待できます。このように、身体のことを想って食材を組み合わせる…って面白いですよ。 お話/田野岡亮太さん 2003年、再春館製薬所に入社。化粧品の開発に10年間従事した後、再春館食品ブランド"Lashiku(ラシク)"の商品開発の担当へ。「お客様のイキイキを食からも応援したい」という想いから国際薬膳調理師を取得。「人生100年キレイ」を支える食の充実を目指して中医学を学び続けながら日々商品開発を続けている。
再春館製薬所 田野岡亮太