若者と次世代モビリティを語れ!! 実録[東京モビリティ会議2024 withベストカー]
■テーマ3【自動車の電動化はこうあるべき】
西川:「自動車の電動化」というよりは、「自動車のカーボンニュートラルはこうあるべき」というお話になると思うんですけれども、それこそ今、「マルチパスウェイ」っていう話があると思うんです。それを受けて、ユーザーのニーズに合わせて必要なパワーソース、エネルギーを選べるようになるべきかなと思います。 電動化という意味では、たとえば「街中を走る」や「長距離を走らないクルマ」って電動化のニーズにすごく合っていて、BEVは充電インフラの整備が必須だけど、でも近所しか走らない人、長距離を走らない人にとってはうってつけですよね。そういう使い方なら、効率的に電動化のよさがいきるんじゃなかと思います。
■「電動化=つまらない」という今の風潮を覆してほしい!
島崎:環境対策ばかり語られてきたことで「電動化=つまらない」というふうに理解されてしまっているのが、今の風潮かなと思います。でも、例えば電動モードの出力を最大にすれば、背中を押されるような物凄い加速感を味わえる!こういう電動化ならではの特徴を磨いてほしいです。「楽しい」を追求した結果、環境にも地球にもよかったです…と、目的と結果がいい具合に合致する感覚ですね。 塩川:電欠上等!という(笑)速さの追求ですか。 それで、ここに登壇してくださってる皆さん、かなりのクルマ好きで、内燃機関大好きレベルが99.9%だと思います(笑)。でも、電動化に対するアレルギーがあるというわけでもないですよね。だから、より格好いい電動車とか、より格好いいカーボンニュートラルの世界を自動車メーカーが先導して築いてもらうことも重要かと思います。
■テーマ4【自動車専門メディアのあり方をどう思うか?】
黒木:誰も置いてきぼり、取り残さないようにメディアは発展してほしいと思っています。私たちのようにコアなクルマ好きもいれば、移動の手段としか考えていない人もいる。 振れ幅が大きいなかで、クルマは社会で必要なもの。それだけに、個人個人で必要なクルマの情報をわかりやすく丁寧に届けられるようなメディアであってほしいし、そういうカタチにしていきたいですね。 板倉:ぶっちゃけたことを言わせてもらいますと、いま僕がベストカーWebでアルバイトしながら思っているのは、「自動車メディア全般が、昔に比べて保守的になったんじゃないか」ってことです。昔はもっと「攻めて」クルマの評価記事を載せていましたよね、と。 今は、いい部分を積極的に載せる方向。でも、クルマはモノなので悪い部分もあると思います。自動車メーカーさんとの関係もあり、なかなか書けないのかもしれませんけど(笑)、新車購入を検討している方は、「そういうところ(ネガな部分)」こそ知りたいんじゃないかなと思います。 塩川:いろいろな方(会場内にいる自動車メーカーの人)と今、目が合ってしまうんですけど(笑)、板倉さんの意見はもっともと思います。自動車専門メディアとして、守りに入る必要はもちろんありませんし、今後も真正面からクルマに向き合い、記事にしていこうと思います!! 【まとめとして】あと26年後。2050年もバリバリとクルマに触れるであろう今の20代の、次世代モビリティと自動車業界への熱き思いを感じた1時間。改めて、みなさん、内燃機関が大好きなんですね~!!