4歳児の子育てを模索中の八田亜矢子さん(39) 息子を産んでから何度も救われた人の優しさに、若かったころの自分の言動を反省して|STORY
子どもに対してどこから怒るべきか、どこまで伸び伸びさせるのかが今の課題です
息子は幼稚園に通い始めたのですが、自分の意見を言って率先して行動するタイプというよりは、おっとりした控えめな性格なんです。幼稚園に入園する前から、順番だったりお友達との関わり方などに対してけっこう口うるさく注意してしまっていたからか…もしかしたら3歳の子に対して厳しく言いすぎたのかもしれないと、ちょっと反省しているんです。良かれと思ってしたことが、裏目に出たり、子どもがどう受け取るかわからないのが子育ての難しいところだなと思います。どこから叱るのか、どの程度伸び伸びさせるかが今の私の課題ですね。 息子が入園直後の頃、イライラして私を押したりすることがあって、最初は「園で他の子を押したら大変」と思って「気に入らないことがあったからって押すのはダメ!」と厳しく言っていたのですが、お友達との様子を見たり先生とも相談したりするうちに、どうやらこれは家でだけらしいとわかって。もし幼稚園で自分を出せなくて我慢をしていることが多いなら、家でわがまま放題でもいいよ、ママも怒らないから、という気持ちで接することにしました。家の中での多少のことは怒らないけど、お友達にすることや危険なことは怒る。今はそういうボーダーラインを自分のなかで引いて伝えるようにしています。
ジェンダーレスの時代、「可愛いものが大好き」な息子にどこまで付き合うかちょっと悩みます
息子は電車や虫が大好きなんですが、ぬいぐるみや可愛いものも大好き。2~3歳の頃、「ママみたいなお洋服着たい!」と言うことがあり、聞いてみると、ひらひらしたスカートに興味があるみたいで。かと言って「ズボンが嫌、どうしてもスカート!」というわけでもなく、どこまで付き合うべきか、スカートも他のお洋服と同様に選択肢の1つとして買ってあげた方がいいのか悩んでいました。友人の子供で、男の子でもお姉ちゃんのスカートを家で着ているよっていう話も聞くので、お下がりがあるといいなと思ったり。 今は幼稚園に入って、園で自由に着ていいドレスを他の男の子たちとも一緒に時々着ているみたいで、先生やママたちに可愛いと言われて照れくさそうにしています。 ジェンダーレスという言葉をよく聞く時代ですし、「男の子だから」「女の子だから」という言葉で行動を制限しないようにとは思っているのですが、自分が子育てでそういった局面に出会った時にようやく自分の中に出来上がっていた固定観念に気づくこともあり、小さい子どもにはそれがないのだなと学ばされることも多いです。