アングロ・アメリカン再編へ-ダイヤ・プラチナ・石炭事業から撤退
(ブルームバーグ): アングロ・アメリカンは14日、ダイヤモンドとプラチナ、石炭の採掘事業から撤退すると発表した。107年の歴史を持つ同社を巨大銅企業に変えることを目的とした大規模な再編を実施する。
アングロ・アメリカンはダイヤ事業を手がけるデビアスを分割または売却するとともに、アングロ・アメリカン・プラチナムを分離し、オーストラリアの原料炭鉱を売却する計画を示した。鉄鉱石と銅、つまりエネルギー転換の鍵となる金属に特化したよりシンプルな企業構造を目指す。
同業のBHPグループがアングロ・アメリカンに対し買収案を先月示したことで、同社は再編計画の加速を余儀なくされている。アングロ・アメリカンはこれまで、BHPからの2つの買収案を拒否している。
UBSグループのアナリスト、ラクラン・ショー氏は「これはBHPが望んでいた方向ではない」と述べ、アングロ・アメリカンの買収拒否と今回の再編発表はBHPを驚かせるとの見方を示した。
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原題:Anglo To Exit Diamonds and Platinum in Bid To Fend Off BHP (1) (抜粋)
--取材協力:Mark Burton、Paul-Alain Hunt.
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Thomas Biesheuvel, William Clowes