“肉まん”をレンチンしたら燃えた…!? 加熱しすぎで中の油が発火する恐れも 「秋の火災」は日常に潜む意外なリスクに要注意!
空気が乾燥してくるこの季節、火災の危険は日常の思わぬ場面にも潜んでいるようです。ほっかほかの“肉まん”から火が出てしまった、そのワケとは…?
空気乾燥で要注意! 日常に潜む火災のリスク
11月14日、岐阜県羽島市で木造2階建ての空き家がほぼ全焼。その前日にも、愛知県津島市の廃材置き場で火事がありました。 空気が乾燥する今の時季、火の取り扱いにはより一層の注意が必要ですが、名古屋市消防局の細原さんによると、火を使うときだけでなく、日常生活にも意外な“落とし穴”があるといいます。例えば、寒い日に食べたくなる“肉まん”を電子レンジで温めるときにも、思わぬ火災のリスクが…。 名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん: 「具材にもよるんですが、中に油が多く含まれている。加熱されすぎると油が発火することがある」
そこで、名古屋市消防局の協力のもと、実験を行いました。 肉まん1つを電子レンジに入れて加熱し続けると、加熱時間が3分半をすぎたころから煙が出始めました。
加熱を始めて約6分が経過すると、「ガシャン!」と肉まんを乗せていた皿が割れる音が。さらに加熱を続けると、「ボン!」という音とともにレンジの中の肉まんが発火。
中を確認すると、黒焦げになっていました。 名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん: 「5分以上加熱すると発火にいたる恐れが高いと思います。子どもが適正な時間を把握していない状態で時間を設定し、発火することも」 炭水化物が多く含まれると炭化しやすいため、サツマイモなどの根菜類の加熱にも注意が必要です。
また、気温が下がると洗濯物が乾きにくくなるため、早く乾かすために電気ストーブの近くに干したくなりますが、そこにも火災のリスクが…。 名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん: 「ストーブに洗濯物が接触してしまい、洗濯物が燃えてしまうことがあります。洗濯物の近くでストーブを使わないようにお願いいたします」 十分に距離をとったつもりでも、風などで洗濯物が落ちてしまったり、ハンガーの向きが変わって、ストーブと接触してしまうこともあります。 洗濯物とストーブの距離が近すぎた場合、薄手のタオルの場合は約1分半で煙が出始め、わずか2分半ほどで発火。大きな炎が上がりました。 思わぬ火事を防ぐためにも、ストーブの近くには燃えやすい物を置かない意識が必要です。