苦戦続いたレジェンド・石井寛子が女子オールスターで掴んだ1勝「ファンの声援、それが全て」/ガールズケイリン
取手競輪「レジェンドカップ・サンスポ賞(F1)」は22日、2日目を迎える。7レースのガールズ予選2を走る石井寛子(38歳・東京=104期)に話を聞いた。 やまない雨はない。石井が苦しみながら掴んだオールスターでの1勝、その原動力はファンの存在だった。石井はオールスターをこうふり返る。 「オールスターは6位に選出していただき、ドリームレースを走れたことに本当に感謝です。“走りで返したい”という気持ちがあったけど、なかなか最近は思うようなレースができず、着が悪くて。初日もふがいないレースをしてしまい7着で申し訳ないな…と」 「2日目に“自分のしたいレースは何だろう”と。その気持ちを大事に走った結果、1つ壁を乗り越えられたのかなって。成績が悪い中でも、応援してくれるファンのみなさんの声援があったから頑張れた。それが全てだと思います」と良いときも悪いときも支えてくれるファンの存在に感謝した。 初日、石井は前団の動きを見極めると、捲りの上を捲って人気に応えた。 「壁を越えられたからこそ、オールスター後、最初の今開催が大事。自分のやりたいレースができるように、と。最近は競り負けたりすることもあったけど、元々は良い位置を取って追い込むのが自分の得意なパターンなので」と前検日に話していた通り、らしさを十分に発揮。 「上がりタイムこそ12秒1と良かったけど、重たく進みが悪くて感覚とのギャップがある。湿度や暑さの関係なのかな。緊張したけど、やりたいレースができた。これで良し! じゃなくて、一戦一戦、課題を持ってやっていきたい」と気を引き締める。 ガールズグランプリ(17年平塚)優勝、今年1月には通算600勝を達成するなど、間違いなくガールズケイリン界のレジェンド。石井自身にとっては、まだまだ通過点。これからもファンへ感謝の思いを走りで体現していく。(アオケイ・八角記者)