温かい機能性ウエアの元祖、「ミズノ」の「ブレスサーモ」が30周年でさらに進化した!
アクティブ中厚モデルは温かいだけではなく、肌面に撥水ポリエステルを採用しており、生地の肌離れがよい汗冷え対策のメリットがある。行動しやすいよう、身体にフィットするデザインになっている。衣服内で空気の対流が起こると温かさが損なわれるので、動きやすさだけでなく温かさを確保する上でもジャストサイズを選ぶことが望ましい。
手に取ると中厚と厚手の違いは明らかだが、着用した際の外見に大きな違いはない。「厚手for Active」もやはり行動しやすい、身体にフィットするデザインになっており、起毛した裏地が繊維の間に空気を保つので保温性がさらに向上している。 中綿から糸へ、糸から生地へ進化した「ブレスサーモ」はアンダーウエアのみならず、さまざまなスポーツの競技特性に適したウエアにも応用された。1999年ごろから、ウィンタースポーツにかぎらず、ゴルフや野球、アスレチックなど各種目のための商品を展開。糸・編み・染色の技術を見直し、意匠の幅も広げた。 「2003年にはヨーロッパでの展開もスタートしました。日本国内での展開にとどまることなく、『ブレスサーモ』はグローバルブランドとして世界中で愛されています。さらに快適で温かい冬をお届けするために、薄くても温かく、比較的ゆったり着られるデイリー用の『ブレスサーモ』を2012年に販売開始しました。
デイリータイプも進化を続け、2023年モデルは肌触りとストレッチ性が向上
「『ブレスサーモ』は編み方を変えることで用途に応じた生地になります。デイリーモデルの『ブレスサーモアンダーウエア』は日常の暮らしの快適さ、着心地のよさを追求しており、着ていただくと肌触りの柔らかさを体感いただけると思います」
「2023年モデルから、デイリー用もアクティブ用も消臭機能を強化しました。化学繊維は綿などの天然繊維と比べると、臭いが少し気になるという方もいます。そういう方でも快適に着用できるように、部分的に消臭テープを配置しました。汗の臭いだけでなく、加齢臭にも対応します」 ポリエステルやアクリルなどの化学繊維と、発熱機能を持つ「ブレスサーモ」と適切に組み合わせると、温かくて蒸れにくい冬場の理想的なインナーになる。汗冷えを防ぐことができ、温度差のある室内と屋外を行き来しても常に衣服が快適な状態に保たれる。消臭機能もプラスされ、さらに快適さが増した。 「『ミズノ』独自の化学繊維『ブレスサーモ』は発熱効率が非常によく、少量の含有で十分な温かさが得られます。人体が常に発散する微量な水蒸気を吸収し、熱に変える性質を持つ繊維なのですが、効率が非常にいいため配合率が高いと着用した際に暑く感じるほどです。そこで製品では、用途に応じて『ブレスサーモ』の含有率を調整します。 ほかの機能繊維と掛け合わせることで、蒸れにくく、保温性がよく汗冷えしにくい高機能なベースレイヤー、ファーストレイヤーの製品化が可能になります。綿やレーヨンのような天然素材も発熱をしますが、水分率が高いため汗冷えを起こしやすい。『ブレスサーモ』にはそういったデメリットがありません」