奮闘するボランティア団体・支えるコミュニティ財団 - 熊本豪雨被害からの復旧
地元の財団だからできること
7月4日の発災時に設立された「熊本災害基金」は、地域を熟知し、長期にわたって支援活動を継続できる団体や、被災者のなかでも孤立しがちな障害者や外国人を支援する団体などを助成先に選定しました。 林さん: 全国からいろんな寄付が集まっている。企業さんの寄付とかもある。それをどう分配するのかとか、どう使っていくのかという部分ですね。結局PRが上手なところに集まるんです。別に悪いことではないですけども。でも、実際困っているのは声をあげれない人だったりするじゃないですか。それってやっぱり地元にいないとわからないんですよね。どういう人が困っているのか、この人にどうやって届けるといいのかっていうのはやっぱり地元にいないとわからない。それから、僕らが熊本に根付いてですね、そういう課題を持っている人をちゃんと捉えながらその資金を集めて分配をし、その課題を解決していく。日々変わるニーズをうまく捉えながら、いま一番必要なところに、そこに入った団体さんに、的確に資金供給を行うという役割を今回は担っています。
これからボランティアに参加する人へのお願い
諸橋さん: 急がず焦らず安全第一でやっていただきたい。あとはその家主さんに、心を寄せていただくような活動をしてもらいたいなと。家主さんによっては「ここから全部もう捨てていい」とおっしゃるような泥をかぶった物があるんですけど、実はその中に思い出の品があるかもしれないので、そこを気にかけたりとか。自分も作業して思うんですけど、ゴミ袋に捨てる作業が、ものすごく苦しく感じるときもあるんですけど、そこをスピード重視でバババッて片付けるのではなく、思いやりを持って片付けていくっていう所作でですね、きっと家主さんのの気持ちは少し変わっていくんじゃないかなと思う。モノを捨ててごめんなさいじゃなくて、いままでありがとう、そういうような気持ちに家主さんがなっていただけるような心がけというか、できたらいいなと思って私も活動させていただいています。そういうふうにボランティアの皆さんへ、バトンを渡して行けたらいいなと思います。