奮闘するボランティア団体・支えるコミュニティ財団 - 熊本豪雨被害からの復旧
コロナ禍での被災者支援 - 県外からのボランティアを募れない
諸橋さん(ボランティア団体「水俣 Hub Power」代表): 昨日からようやく八千代市のボランティアセンターが、一般ボランティアを受け入れ始めて、現場での活動が始まったところなんですけど、避難所のケアに関してちょっと難しいのは、コロナの影響で被災者以外が入るのが難しいという状況があってですね、すごくもどかしいというのが率直な気持ちです。手を差し伸べたいんですけど、なかなかどうしたものかという。物理的な現場の作業はようやく始まったんですが、心のケアだったりとか、食事のケアですね。炊き出しのこととかはすごくまだ難しい状況ですね。 高木さん: 今回、県内からのボランティアさんしか受け入れないという方針がありますので、そうすると本当に人手が足りないんですね。何よりも泥がすごいので、人手が必要、そして若い男手が必要だったりというのが現実的なところだと思います。
また住める家にするために
諸橋さん: これから必要になってくるのが、いわゆる清掃に使う道具類ですね。高圧洗浄機だったりとか、発電機であったりとか、あと送風機ですね。床を乾かさないと消毒ができません。カビが生えてしまって、カビよる健康被害になってしまえば元も子もないので、最後の仕上げはすごく大事な作業です。家主さんもそこがすごく判断できないというか「これくらいでよかばい」と言って終わらせてしまう方もいらっしゃるんですけど、そこをちょっと止めて、「ここまでやらないとダメですよ」とか、アドバイスできるところまでいけるようになればいいなと思ってます。
ボランティア団体を支えるコミュニティ財団
諸橋さんのようなボランティアの実行団体を支えるのが、中間支援組織である「くまもとSDGs推進財団」です。コミュニティ財団として、7月4日の発災当日には熊本県内に住む人たちや企業から寄付金を募り「熊本災害基金」を立ち上げました。 林さん(「くまもとSDGs推進財団」専務理事): 市民が自分たちの力で立ち上げて、地域の課題だったりとか、社会問題を解決していくために、そのお金を使って資金循環をしながら解決していくような団体になります。全国各地にコミュニティ財団というのがありまして、その熊本版というような立ち位置です。