奮闘するボランティア団体・支えるコミュニティ財団 - 熊本豪雨被害からの復旧
7月4日の記録的豪雨により甚大な被害を受けた熊本県では現在、各地で災害ボランティアの受け入れが始まっています。そこには、浸水家屋の清掃作業における乾燥・消毒の重要性を訴え、物を捨てる際には「家主に心を寄せてほしい」と、集まったボランティアの人たちに向けて人材教育を行っている団体がありました。また、地元に根ざしたコミュニティ財団では「困っている人の声は、地元にいないとわからない」と現場からの情報を細かに集め、ボランティア団体の活動に対し災害基金による後方支援を実行中。復興の最前線に立つボランティア団体と、それを支援する財団の代表に、発災から10日あまりの活動と現地の復旧状況についてお聞きしました。(Yahoo!ニュースVoice編集部 取材日2020/7/16)
発災から10日あまりが経過
高木さん(くまもとSDGs推進財団広報担当): まず発災の次の日、7月5日に人吉に入ったんですね。人吉市の中心と、そこからちょっと地方というか、少し離れたところまで見て回ったんですけれども、昨日もまた人吉に行ってきました。街中の様子がその10日間で大きく変わっていたんですね。まず泥がだいぶよけられているとか、(復旧が)前に進んでいるというのがすごく目に見えて分かりました。
長期化する復旧作業
高木さん: 昨日(7月15日)お邪魔したのは、二階まで浸水したようなところにも行ってきたんですけども、そこはもう壊滅的な被害を受けていて、高齢者が多い地域だったので、この村ごと、この地域ごとどうするかっていうところがいま課題になってきてるんですね。場所によって全然違うし、それから皆さんやっぱり少しずつ疲れが見えてきていますので、そこにまたコロナの影響が少しずつ出てきているというか、コロナの脅威が皆さん感じてらっしゃるので、ちょっといろんな段階でのニーズや問題が出てきているなというふうに感じます。 いま畳も上げれず、濡れた畳の上に布団を敷いて寝ている方がいらっしゃったりとか、畳は上げられたけれども、泥はそのまま、そこにビニールシートを敷いて布団を敷いて寝ているという方もいらっしゃって、健康被害も少しこれから深刻になってくるのではないかなというふうに思っています。