【大阪杯】「マイルで勝ち鞍がある牝馬」は複勝率62.5% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週末の阪神メインは大阪杯。春の芝中長距離戦線はドバイ組と国内残留組に分かれるのが近年お決まりで、今年もドウデュースやリバティアイランド、スターズオンアース、ジャスティンパレスらが(日本時間)前日深夜に行われるドバイターフ、ドバイシーマクラシックへの遠征を選択した。 【大阪杯2024 推奨馬】勝率43.8%で単回率221%の黄金タッグ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 一方、国内組の決戦となるコチラはタスティエーラやソールオリエンス、ベラジオオペラといった4歳勢が人気になりそうだ。ただ、周知の通り現4歳の牡馬は世代レベルに疑問が投げかけられており、波乱の可能性はある。今回も様々な切り口のデータを駆使し、3頭の穴候補を導き出した。
「マイル寄りの中距離馬」が穴を開ける ハーパー
まず1頭目はハーパーをピックアップ。昨年はリバティアイランドという絶対的な存在に阻まれたが、三冠を皆勤して4、2、3着と善戦した。ここは鬼の居ぬ間に、と意気込んでいることだろう。 GⅠ昇格以降の大阪杯では「マイル寄り」の距離適性を持つタイプがよく穴を開けている。17年7番人気2着ステファノス、18年6番人気2着ペルシアンナイト、19年9番人気1着アルアイン、23年10番人気3着ダノンザキッドあたりがその典型例だ。この点をデータで洗い出す。 過去7年の大阪杯で「過去に1600mで勝ち鞍があった馬」は【3-5-3-19】複勝率36.7%、単回収率128%、複回収率90%。比較対象として「2400mで勝ち鞍があった馬」も調べると【1-2-2-21】複勝率19.2%、単回収率9%、複回収率42%と大きな差が付いた。マイルで勝てるスピードが武器となる一方、長めの距離が得意なスタミナ型は苦戦している。 マイルで勝ち鞍がある馬のうち、牝馬は【2-3-0-3】複勝率62.5%、単回収率203%、複回収率137%。また現時点で枠は未定だが、馬番1~8番【3-2-2-9】複勝率43.8%、単回収率240%、複回収率105%となっている。「マイルをこなせる牝馬」または「マイルをこなせる内枠の馬」が穴候補だ。 ハーパーは昨年のクイーンCを1:33.1で勝利。現行条件の同レースとしては史上2位タイの好タイムであり、スピードという観点では申し分ない。オークス2着の走破時計は2:24.1。これは翌週ダービーの勝ち時計より1.1秒速く、ペースの差があるとはいえタスティエーラとソールオリエンスを遥かに上回っていた。有馬記念でもその2頭とはほぼタイム差なしでのゴールイン。それでいてオッズに差がつくならお買い得だ。