働く世代こそ、健康意識して 朝日町で元五輪選手ら指導「体軽くなった」
朝日町は、主に働く世代を対象とした運動教室「ASAHIアクティブライフプロジェクト」を展開している。元五輪選手と健康運動指導士を講師に招き、町民や町内で仕事をする人に、ストレスの緩和や、生活習慣病予防のための効果的な運動やストレッチの方法などを教えている。 スポーツ庁の「運動・スポーツ習慣化促進事業」の一環で、本年度からの取り組み。町はこれまで高齢者向けの健康教室などを開催してきた。家事や仕事などで忙しく、運動する時間が確保しづらい、働き盛りの世代への健康増進も図るため、初めて企画した。 スピードスケート・ショートトラックの元日本代表で、3大会連続で冬季五輪に出場した、勅使川原郁恵さん(46)を講師に招き、2回目の教室を11月14日、同町の創遊館で開いた。参加者11人が質の良い睡眠を取るためのストレッチを体験した。 勅使川原さんは日本人の3人に1人が不眠に悩んでいるとし、睡眠が不足すると生活習慣病のリスクが高まる恐れがあると説明。息をはきながら腕を上げて体側を伸ばしたり、あおむけで足を抱え、前後左右に揺れて、背中の筋肉をほぐしたりといった、睡眠前に効果的なストレッチなどを紹介した。
参加者は「体が温まり、軽くなった」と話し、体を動かしていた。教室は来年1月まで計4回行い、参加者は簡易的な筋力トレーニングや、食と栄養に関する知識などを学ぶ。