新幹線を生かしたまちづくり、公園内に「新幹線の見える丘」…ふるさと納税返礼品に車両所の見学ツアーも
博多南駅の周辺には子育て世帯向けのマンションも増え、交流拠点化を目指した駅前ビル「ナカイチ」は、市に移行した年に改修された。駅通路から続く2階にはカフェを併設したイベントスペースを配置し、3階にオフィススペース、屋上には庭園などを設けた。様々な年代が集い、楽しめるよう空間を設計。多様なイベントができる貸し出しスペースが複数あり、2023年度は前年度比30%増の1万8000人が利用した。
新幹線のある暮らしが人々を引きつけ、交流も生み出している。ナカイチの管理運営に関わるまちづくり会社「ホーホゥ」(那珂川市)の取締役・坂口麻衣子さん(41)は「ナカイチは、ここに住む人たちが暮らしを楽しむきっかけを作る場。これからも、対話を大切に、つながることができる空間を提供していきたい」と話す。(堀美緒)