<飛躍の春に>20センバツ・倉敷商 部員紹介/3 福家悠太内野手/原田将多内野手 /岡山
◆“投”も期待の中軸 福家悠太内野手(2年) ◇自分のアピールポイントは? 笑顔 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 昨夏まで内野手。秋も背番号は「5」だったが、投手として9試合に先発してチームを支えた。強みは「楽しくプレーするところ」。どんなときも笑顔は忘れない。 自らの課題を理解して一つずつ克服していく努力家だ。新チーム結成後に投球練習を始め、なかなか“野手投げ”が抜けずフォームが安定しなかったが、朝の練習でキャッチボールを多く取り入れて、徐々に球が指にかかる感覚を習得。秋は46回3分の2を投げて与四死球14と制球力が光った。 冬場は走り込みに力を入れ、体重が中国大会前より10キロ近く増加。次の課題は変化球の精度と直球の切れを磨くこと。センバツでは中軸を打つ打撃にも期待がかかるが、「できることを全力でやって、悔いが残らないようにしたい」。【松室花実】 ◆主将攻守で先導 原田将多内野手(2年) ◇自分のアピールポイントは? I♡野球 「誰よりも野球が大好き」。倉敷商OBで甲子園出場経験もある父の影響で物心ついたころから、常に野球と一緒だった。小学4年の夏、父と観戦に行った甲子園で倉敷商の選手たちに魅了され「絶対ここに入ろう」と心に決めたという。 新チームでは、主将として常に率先して行動することを意識してきた。「みんなのやる気を引き出すことが僕の仕事」。練習中、少しでも緩みが出ると「しっかり整列しろ」などと厳しく指摘する。 昨秋は「2番・遊撃」に座り、チームトップの打率4割4分7厘、18打点をマークするなど攻守にチームを引っ張った。甲子園でも「守りが伝統の倉商野球に強攻策を融合させたい」と夢の舞台で新たな歴史を刻むつもりだ。【松室花実】