首位に並んだ中島啓太

◇１１日　男子ゴルフ国内メジャー第３戦　日本オープン第２日（埼玉県狭山市、東京ＧＣ） 　首位と６打差の７位から出た中島啓太（２４）が４バーディー、１ボギーの６７で回り、通算４アンダーで首位に並んだ。目標の米ツアー進出へ向け、自身初の国内メジャータイトル獲得を目指す。単独首位から出た池村寛世（２９）＝ディライトワークス＝は７３とスコアを落としたが、中島と並ぶ首位で決勝ラウンド進出。大会３勝目を目指す稲森佑貴（３０）＝国際スポーツ振興協会、木下稜介（３３）＝ハートランド＝が１打差の３位につけた。 　　◇　　◇　　◇ 　今季から欧州を拠点に置く中島が優勝争いの主役に躍り出た。１０番から出て、前半は３バーディーでボギーなし。後半はスコアを伸ばせなかったが、この日のベストスコアタイの６７で回り、リーダーズボードを一気に駆け上がった。 　第１ラウンドは前半で４つ落としながら、後半に５つ伸ばした。勢いは続き、前半は１３番パー５で第２打をグリーンそばまで運びバーディー。１４番で４メートルのバーディーパットを沈めると、１８番パー４は残り２１９ヤードの第２打を５０センチにつけた。 　「昨日の後半のおかげで良いゴルフができた。（第１ラウンドの後半から）２７ホールで８個伸ばせたところはうれしい」 　２日目を終えアンダーパーは５人。厳しいセッティングで伸ばし合いになることが少ない大会だが、今大会は例年以上の我慢比べになっている。中島も欧州の経験を生かそうとは考えていないようで「全く別物だと考えている」という。 　現在は欧州ツアーのポイントランキング４２位で来季からの米ツアー参戦は微妙。米下部ツアーの成績上位となり米ツアー参戦を勝ち取った２学年上の大西魁斗について、「目標を突破してすごいと思う。（自分も）海外でも良い結果を出して、米国でやりたいと感じている」と話すなど刺激を受けている。 　地元で開催されている日本オープンの優勝争いを池村とともに引っ張る形で決勝ラウンドに臨んでいく。「苦しい時間帯もあるだろうが、優勝できるように楽しみながら勝ちたい」。将来へつながる大きな１勝へ意欲満々だ。