西郷真央、米ツアー初優勝逃すも日本勢34年ぶりのルーキー・オブ・ザ・イヤーに王手【コラム】
米女子ツアーのビュイックLPGA上海の第3ラウンドで「65」をマークし単独首位に浮上した西郷真央。ルーキーイヤーでの初優勝に臨んだが、最終日は2バーディ、1ボギーの「71」と大きく伸ばせず2位タイに終わった。 「最終日最終組は初めて。緊張はしなかったけれど思ったようなショットを打てる回数が少なかったです。出だし(2番)でバーディパットを外したのが全てだと思います」 トップに立った3日目には「ベストを尽くして優勝を狙います」と初優勝に意欲を見せたが、最終日のラウンド後は「思うようなプレーができずに悔しい」と2位に入った達成感よりも優勝できなかった悔しさの方が大きかった。 それでも4日間で3ボギーとボギー数はフィールド全体で2番目に少なかった。また、7月のCPKC女子オープン以来今季2度目の2位、ウォルマートNWアーカンソー選手権の4位タイに続く2試合連続トップ5入りは評価に値する。今季7度目のトップ10入りでポイントランクは現在堂々の9位だ。 ルーキー・オブ・ザ・イヤーレースは80ポイントを加算し、トータル829ポイントで2位の選手に122ポイント差をつけ独走状態。 日本勢でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しているのは1990年の小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)ひとりだけ。福嶋晃子も宮里藍も獲れなかったタイトル獲得は目前だ。 ルーキーイヤーに優勝せずトップ10入り7回を記録したのは歴代最多タイ。ブルック・ヘンダーソン含め西郷が3人目だが、アジアシリーズ最終戦は日本開催のTOTOジャパンクラシック。ルーキー史上最多トップ10入りの可能性も大いにある。 優勝は地元中国のイン・ルオニンで、2位に並んだ西郷とキム・セヨンに6打差の圧勝だった。 81人が出場し予選落ちなしで行われた今大会。西郷以外の日本勢は畑岡奈紗が9位タイと健闘。勝みなみは57位タイ、渋野日向子は59位タイ。西村優菜は72位タイ、稲見萌寧は76位に終わっている。