トランプ氏、次席補佐官にミラー氏の起用計画-移民強硬派が集結へ
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領は、移民に対する強硬派をホワイトハウスの要職に据える動きを進めている。不法移民を大量に国外追放するとした公約などを実行に移すため、来年1月の新政権発足後は移民問題が優先される可能性を示唆する。
トランプ氏は長年の側近であるスティーブン・ミラー氏を大統領次席補佐官(政策担当)に起用する計画だと、CNNが11日に報じた。ミラー氏は、首席補佐官に就任予定のスージー・ワイルズ氏の下、トランプ氏が「国境担当責任者」への起用を発表した元移民当局幹部のトム・ホーマン氏と共に働くことになる。
トランプ氏の政権移行チームにコメントを要請したが、すぐに返答は得られなかった。ただ、バンス次期副大統領はソーシャルメディアへの投稿でミラー氏を祝福し、「素晴らしい人選」だと評価した。
ミラー氏はトランプ政権1期目に移民政策の上級顧問を務め、物議を醸した入国制限措置で主導的な役割を果たしていた。ここ数年は自身が設立した非営利団体「アメリカ・ファースト・リーガル」を通じ、企業によるDEI(多様性、公平性、インクルージョン)の取り組みに異議を唱えている。
原題:Trump Taps Miller as Deputy Chief as Immigration Takes Forefront(抜粋)
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Jenny Leonard, Hadriana Lowenkron