発がん性指摘のPFAS、水道水は安全か 高濃度の岡山では血液検査、国は全国調査着手
だが、人体に蓄積しない代替品の開発は、国内外で進んできている。米国では今年4月、代表的物質であるPFOAとPFOSを有害物質に指定し、厳格な規制値を設定した。世界保健機関(WHO)は昨年、PFOAを4段階ある分類で一番高い「発がん性がある」とするなど科学的根拠も集まってきている。
政府の調査は、丁寧に行ってほしい。例えば、水源が渇水であれば高濃度になる。水量がどういう状況か、活性炭の交換時期はいつだったかなどの条件次第で数値は揺れ動く。結果の正当さを確保するために、調査は複数回にわたって行い、数値が高ければ、住民の健康調査も行うべきだ。
(和田基宏、五十嵐一、格清政典)