【異変】世界遺産・富士山で“登山規制” オーバーツーリズムや“弾丸登山”で人数制限、通行料2000円徴収 無料ルートには登山者殺到か?富士山登山鉄道構想には対立も!
また、富士山の登山者は、2023年に年間22万人を超えていますが、1日4000人を超えたのは5日間だけだということです。
富士山を訪れた登山客は、「富士宮ルートは、登山道と下山道が同じため途中で大勢の登山客同士がすれ違わないといけないので、危ないかもしれない。できれば両県が揃えて規制してくれると不公平はない」といいます。また別の人は「山梨からは、通行料がかかるため静岡からのルートを使う人が多くなると思う。トイレがバイオトイレになり、一日の使用制限があるため使えなくなるトイレが増えるのではないかと不安」だと話しています。
山梨県の「富士山登山鉄道」構想に様々な意見・地元知事と市長も対立?
山梨側の麓から五合目までをつなぐ「富士スバルライン」という道路に“次世代型路面電車(LRT)”を走らせようという「富士山登山鉄道構想」というものがあります。鉄道を走らせるメリットとしては、「運航本数の調整により、来訪者数をコントロールできる」「排ガスによる大気汚染の改善ができる」「五合目のインフラ整備で環境負荷を軽減できる」があります。この登山鉄道は、往復運賃1万円で年間約300万人の利用を見込んでいるということです。しかし、この鉄道構想に反対する人たちもいて、ことし4月に「富士山登山鉄道に反対する会」が発足しています。反対意見として「LRTは平地走行向けの技術で、長距離登坂は困難ではないか」「鉄道建設は初期投資額が過大で負の遺産となるリスクがある」「来訪者数制御と環境配慮はEVバスでも可能だ」というものが出ています。また、署名を呼び掛けたところ、インターネット上で3万人を超える反対署名が集まったということです。
この鉄道構想をめぐっては、知事と市長の意見も分かれていて、山梨県の長崎知事は「登山用だけでなく麓の街中でも走らせたい」とする一方、富士吉田市の堀内市長は「EVバスでやれば自然に手を入れず、余計なお金も使わない」と反対しています。 (「情報ライブミヤネ屋」2024年6月26日放送)
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