【新NISAで買える】TOPIXを上回る好成績の日本株アクティブ投信は? 直近1年・5年のリターン上位30銘柄
新NISA(少額投資非課税制度)では、世界株型や米国株型の投資信託に積み立てておけば安心という見方は多い。だが、好調な日本株に投資する手もあるはずだ。そこで東証株価指数(TOPIX)を上回る好成績のアクティブ投信のうち、新NISAでも買えるものを専門家に調べてもらった。 【ランキング】1位は…直近1年のリターン上位30銘柄はこちら この1年で株価は大きく値上がりした。昨年3月末に2万8千円台だった日経平均株価はいま3万8千円台で推移している。特に2024年に入ってから好調で、2月はバブル絶頂期につけた史上最高値を更新して4万円台に乗り、3月22日には4万888円をつけた。 カバーする銘柄がもっと多く、市場全体の動きをより映しやすいとされるTOPIXも同じく好調だ。バブル期の1989年12月につけた史上最高値2884.80ポイントこそまだ更新できてはいないものの、日経平均が史上最高値をつけた今年3月に2800ポイント台に乗り、現在は2700ポイント台と高値圏で推移する。 1月に新NISAがスタートし、銘柄選びに悩む投資家もいるだろう。株価の値上がりをみて、個別株を買おうと思っても日本の上場会社だけで3千社以上あり、業績や値動きをチェックするだけも大変だ。 そこで人気があるのが投資信託だ。一つの投信でも、複数の銘柄や資産にパッケージで投資するので個別株に投資するよりもリスクを減らすことができる。投資のプロに運用を任せることができたり、比較的少ない額から投資できたりする点もメリットだ。
ただし、投信にもいろいろある。国内には上場投資信託(ETF)を含めて6千本近くの投信があると言われる。新NISAでは世界中の株式に分散投資できたり、米国市場の値動きに連動したりするタイプの商品が人気だが、前述したように日本株も好調なので、日本株に投資するタイプの商品に関心を持つ人も少なくないはずだ。 投資するのだったら、やっぱり運用の成績がいいもののほうがいい。そこで今回、調査会社のモーニングスター・ジャパンに、日本株に投資するタイプの投信のうち、TOPIXを上回る成績を挙げた「アクティブ型」のファンドがどのくらいあるかを調べてもらった。 すると、今年3月末までの直近1年間でTOPIXのリターン41.3%(収益率=分配金を再投資した場合の基準価額の騰落率)を上回る投信は56本あった。このうち、上位30銘柄が下の表だ。 アクティブ型は、それぞれ独自の視点から調査や分析を行って組み入れ銘柄を決め、日経平均やTOPIXといった市場全体の値動きを示す株価指数の値動きを上回る成績を目指す。一般的に、指数に連動した成績をめざす「インデックス型」のファンドよりも信託報酬など手数料は高いものの、より大きなリターンが得られる可能性がある点が魅力の一つだ。 今回の調査では金融庁や投資信託協会が示している新NISAの対象商品のうち、日本株を主な対象としてアクティブ運用を行い、1年以上の運用実績がある204本を対象とした。金融機関にお金を預けて運用をお任せする「ファンドラップ」や確定拠出年金の専用ファンドのほか、業種・地域特化型や通貨選択型、ブルベア型などの投信は対象から除いてある。