国会には、質問もしなければ議員立法も質問主意書も提出しない「オールゼロ議員」が数多くいる
私が事務局長を務める「NPO法人 万年野党(会長:田原総一朗)」では、データを元に国会議員の国会での活動を公表しようと、『国会議員三ツ星データブック』を発行しています。先日「THE PAGE」でも、このデータを元に質問回数について紹介した所ですが、これまでは、国民が国会議員の活動について知ろうにも、国会での議員の活動を示すデータがほとんど公表されていないという状況がありました。こうした状況を改善し、人知れずも国民のために必死に活動している国会議員にもスポットライトを当てると共に、国民の目が国会に向いている事を示す事で、国会の目もまた国民に向けてもらえる様になればと思っています。 そもそもこの『国会議員三ツ星データブック』を発行するキッカケの1つに、国会議員に選ばれながら、任期中にほとんど国会で発言していない議員がいるという事がありました。1月から6月まで行われた2014年の通常国会(以下、186国会)でも、国会議員の中には、この国会質問を1回もしないどころか、法律をつくるという立法府としての役割を果たすための「議員立法」提案も、制限なく何件でも提出する事ができる文書による質問である「質問主意書」の提出も1度もない、「オールゼロ議員」とも言える議員がいます。 今回は、こうした「オールゼロ議員」にスポットライトを当てて紹介していきます。こうした事からも、国会議員の国会での活動について関心を持っていただければと思います。ちなみに今回「オールゼロ議員」としたのは、質問数ゼロ、議員立法ゼロ、質問主意書ゼロの上、さらにこの186国会中に、大臣、副大臣、政務官、補佐官、議長、副議長、委員長といった要職に就いていない議員です。 全「オールゼロ議員」の一覧は、以下の通りです。
図表1:186国会「オールゼロ議員」参議院 議員一覧
図表2:186国会「オールゼロ議員」衆議院 議員一覧(1)