那須川天心 “振られた発言”の武居に苦笑い「振ってもないし、告ってもいない。恋愛慣れてないじゃん」
プロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が16日、都内で行われた、社会貢献に活躍したスポーツ選手や団体を表彰する『HEROs AWARD 2024」授賞式に出席した。 【写真】フォトセッションで笑顔の(左から)オットーボック・ジャパン深谷香奈代表取締役社長、福士加代子、那須川天心、DeNA・筒香の兄・裕史さん、ラグビーキャノン・川村慎(撮影・沢田 明徳) 「災害支援・児童養護施設支援等広く活動」したことで表彰された那須川は、元東洋太平洋ライト級王者の坂本博之氏からトロフィーを手渡されると「僕は社会貢献活動してる思いはあまりなかったが、自分がやることが全部そこにつながっているということは自然体でいられる。自分の戦いや試合を通じて、いろんな方に(活動)知ってもらえたらいい。これからもかましていきたい」と抱負を語った。 「HEROs AWARD」では過去、今季限りで現役を引退するソフトバンクの和田毅投手や、サッカーの元日本代表MF本田圭佑らを表彰。那須川は被災地への災害支援活動や、「天心ファミリープロジェクト」として児童養護施設を支援するなど幅広く活動してきた。キック時代、22年6月に東京ドームで開催された武尊との「THE MATCH2022」以降本格的に同活動を行ってきたと明かし「SNSが発達している中、自分を出せない人が多い。それを根本的に改善していきたいということは常に思っている。ネットを気にしてはいけないかとかというのを、トラウマを抜いていくことが大事だと思う」と熱弁した。 式の途中では報道陣の取材に応じた。15日には、IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)が同級14位の挑戦者アヌチャイ・ドンスア(タイ)を7回1分37秒KOで下し、初防衛に成功。KOシーンを見たことを明かし「(4団体の日本人王者継続が)続いたことはうれしく思う。いずれベルトやタイトルマッチは(相手が)日本人であろうと海外の人でもやる。僕が言えることはそこから。ゆっくりと一歩一歩やっていきたい」と見据えた。 14日には世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と今月24日対戦予定だったIBF、WBO1位のサム・グッドマン(26=オーストラリア)が来日直前に負傷したため、試合が1月24日に延期に。「なんか大変そうですね」と思いやった那須川だったが「なら俺立候補しようかな」と天心節を響かせていた。 これに伴い同興行のセミファイナルで予定されていたWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)の試合も延期が決定。その武居は今月5日、2度目の防衛戦前の公開練習で天心戦が実現しないことに「何となく振られたんだろうな」と心境を吐露。これに対し「振ってもないし、告ってもいない。そんな一方的に言われても恋愛慣れてないじゃん、という感じ」と苦笑い。 「運命だったら(いずれ)絶対やるので。徐々に実力をつけていく。皆さんお間違いなく」と呼びかけた。