伊藤あさひがまさかの裏切り…”幻獣幹部”の意外なギャップにときめいたワケ。『潜入兄妹』第9話考察レビュー
竜星涼と八木莉可子がW主演を務める土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が放送中。父の復讐を誓う兄妹が日本最大級の詐欺集団 “幻獣”に潜入する。今回は、あるキャラクターの“人間味”溢れるシーンが話題となった第9話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】伊藤あさひがまさかの裏切り…幻獣幹部の貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』劇中カット一覧
白石聖演じる朱雀に異変が?
九頭龍の側近・信濃(篠田麻里子)らに捕えられ、拘束された渡良瀬貴一(竜星)と朱雀(白石聖)。信濃が席を外した隙に、朱雀が隠し持っていたナイフでロープをほどき、部下たちを瞬殺した。 2人は、遠隔で優貴(八木)の指示を聞きながら、盗まれた「閻魔帳」を探し出すことに。「閻魔帳」とは、運び屋や名簿屋などの本名と犯罪の証拠が入っているデータのこと。脅しの材料というわけだ。 その後、貴一たちの不穏な動きが信濃たちにバレてしまい、2人は追いかけられながら、閻魔帳を探すことに。優貴の指示によってなんとかゲットできたものの、背後から信濃が発砲。直前に気づいた貴一が朱雀を守り、大事に至らずに済んだ。 逃げ出すことに成功したあと、朱雀は貴一に「ありがとう」と礼を述べる。うなずいて自宅に戻る彼を見届けた彼女は、静かに微笑んだーー。 この時点で、朱雀が貴一に特別な想いを持っていることは、視聴者ならば誰もが予想することだろう。 これまで、朱雀をはじめ、玄武(吹越満)、白虎(黒谷友香)、青龍(桐山漣)、そして鳳凰(藤ヶ谷太輔)は、どこかキャラクター的なところがあって人間味を感じることはほとんどなかったように思う。 しかし、彼らもさまざまな事情があって犯罪に手を染め(それでも許されることではないが)、詐欺集団「幻獣」の幹部となった。朱雀ももともとは善良な市民だ。礼だって言うし、恋だってするのだと改めて気づく。
鳳凰(藤ヶ谷太輔)のDNAは手に入るか?
貴一たちは、「鳳凰が父親を殺した」という証拠をそろえるため、鳳凰のDNAを鑑定してもらう作戦を思いつく。そこで、彼が口をつけたコップを奪うことにした。 そんなことを知る由もない鳳凰は、他の幹部と共に兄妹を歓迎。「私たちは家族です。私はあなたたちのためなら命を捨てられます。今日ここに新たな家族を迎えましょう。円山(渡良瀬)兄妹に乾杯です」と一緒に酒を飲んだ。 貴一たちを家族として迎え入れたこともあって、鳳凰は自身の幼い頃の話や、火にこだわる理由を明かす。 一方、やはり特別な想いがあるのか、「2人で乗り越えた。私と貴一ならやっていける。未来に」と改めて貴一と乾杯した朱雀。彼と酒を酌み交わす彼女はどこか嬉しそうだ。 だが、貴一の目的は鳳凰が口をつけたコップである。彼のコップをゲットすると、すぐさまその場をあとにした。