「卵忘れたから待ってて!」、カゴへの入れ方にクレームも…「スーパーのレジ係」が明かす理不尽カスハラの実態 「レジ係が椅子に座るとお客さまから批判されそう」
困った客たち
あるレジ係は、イヤホンをつけたままレジを通ろうとする客に困っているという。 「それで会話が成立すればいいんですが、案の定、大概の場合は聞こえておらず、何度も言い直さないといけない。『ポイントカードを持っているか』『箸は付けるか』など、短くとも確認の会話が必要になるので、聞こえる環境にしておいてほしい」 最近の傾向として、店員がレジを打っている間、スマホをいじって待っている客が激増している。 「電子決済の準備をしているのかと思ったら、文字を打っていたり動画を見ていたりゲームをしていたり。金額を告げたあとにカバンから財布を出すお客さんが多い。あと、会計後に『あ、クーポンあります』『ポイントカードあります』と言ってくるお客さんも」 また、混雑時に困ることとして挙がったのが、「集団客」だ。 「店内が混雑している時に4人家族が4人で並ばれると通路をふさぐことになります。人数が多いほど、『誰が払う』『アレ買ったか』とレジでもたつくということもあり、混雑する時間帯は買い出しに行く人数を減らし、レジに並ぶ時も最少人数でお願いしたいです」 困った客は会計後の「サッカー台」にも現れる。「サッカー台」とは、客が商品を袋詰めする台のこと。そこにあるロール状の袋を大量に持って帰る客は、各店舗で問題になっている。 「トイレットペーパーかってくらい巻き巻きして持って帰る人がいるんです。もちろん商品は入れず、巻き取ったままカバンにしまって帰られます」 が、このサッカー台においてより問題視されているのが、生肉や生魚が敷かれている白いプレートを台下のごみ箱に捨てていく客の存在だ。 「ごみの分別が厳しくなった頃から、このようなお客さまが目立ち始めています。サッカー台周辺の掃除なども店舗によってはレジ係の仕事。生臭くなるし、何よりトレーから袋に移す際、サッカー台に肉や魚のドリップ(汁)が垂れて、周辺が不衛生な状態になるので本当に困っています」 対策として、不本意ながらもサッカー台にあるごみ箱を撤去した店もあるという。