選手を公の場で批判し物議…ミラン指揮官の怒りの矛先は誰?伊紙が分析「2~3人に言及している」
ミランのパウロ・フォンセカ監督がチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節ツルヴェナ・ズヴェズダ戦(2-1)後の記者会見で胸の内を語って物議を醸した問題で、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が12日「フォンセカは誰に怒っていたのか?」との見出しで分析した。 【CLリーグフェーズ:順位表】ミランの状況は? 今季からフォンセカ監督が指揮を執るミラン。しかし、シーズン序盤はFWラファエル・レオンの振る舞いが問題視されるなど、選手と指揮官の関係に注目が集まることに。それでもエースとの問題は収束したとも伝えられていたが、指揮官はツルヴェナ・ズヴェズダ戦後に選手を批判している。 「野心を持って全力を尽くすつもりで来たはずが、それができていない。決定的な試合であるのに、このユニフォームのために全力を尽くさず、こんな態度では難しい。必要とあれば、躊躇せずに(下部組織の)プリマヴェーラやミラン・フトゥーロの若手を連れてくるつもりだ。私は試合でプレーする以上に疲れている。怒っているというより、悲しいんだ」
■フォンセカの怒りの矛先は?
そして『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、フォンセカ監督の発言について「プレッシャーや失望で疲労しているように見えた」として注目。「誰に怒っていたのか?」と疑問を提起し、「(フォンセカ監督が)ミランでの将来をリスクにさらしてまでチームを批判した」として分析した。 同メディアはまず、指揮官が指摘する問題点が選手の「姿勢」、すなわち「努力や勤勉さ」であると主張している。そのうえで、ロッカールーム内で問題を解決することや、クラブ首脳陣に発言させる選択肢もある中、「フォンセカは正しいか間違っているかはさておき、カードを明かした状態でプレーした」として、あえてマスコミの前で語り、チームへの批判を公にする手段をとったと解説した。 そしてイタリア紙は、フォンセカ監督の怒りの矛先について分析している。「相手は明言されていない」としつつ、対象を絞り込んでいる。「フォンセカはチーム全体ではなく、2~3人の選手に言及している」、「試合中だけでなく練習における態度も議論になっている」、「ここ数カ月、指揮官は所属期間の長い選手との関係がより難しかった」とそれぞれ指摘しつつ、「フォンセカは、ミランらしくないテオ・エルナンデスの勤勉性に満足していない」と結論付けた。 しかし、このほかにも途中交代したダヴィデ・カラブリアが不満を示して指揮官にハグしなかったこと、ウォーミングアップ中にフィカヨ・トモリが警告を受けたことにも触れ、「フォンセカが彼らにもっと多くを期待しているのは明らかだ」との見解を示した。 なお同紙は別記事において、ミラン指揮官がフランス代表DFと個人面談を行って過ちを指摘し、ミランに集中するように求めたことを伝えている。また、カラブリアやトモリらとも面談を予定しているとみられることも伝えた。