【青森県・激動2024】中三破産・ヨーカドー撤退…商店街の衰退に危機感を募らせる一方で新規出店も 変わりゆく街並みに「出会い」と「別れ」
RAB青森放送
激動2024は「変化する街並み」です。 ことしは老舗のスーパーやデパートの閉店が相次いだ一方、新しい店舗も次々とオープンし街の風景が変わりました。 ★弘前市民 「えっ閉店するんですか」 「それは知らなかった」 「ちょっとびっくりして何と言ったら良いか分からない状態です びっくりしました急で」 ★青森放送 對馬敬記者 「弘前中三の入口にはきのうが午後4時で閉店、きょうは臨時休業という紙が貼られています」 8月、創業128年の老舗百貨店「中三」が破産手続き開始決定を受けました。 土手町の象徴だった老舗百貨店の破産は地元に衝撃を与えました。 ★弘前市民 「びっくりしました今地下に買い物に来たんですけど食品を買いに」 「お店が中がなくなったりとか空きが増えたりとかしていたから」 「なんとなくは感じていましたけれどもまさかという感じでした」 負債総額は10億円に上り従業員85人は全員解雇。 突然の解雇に従業員たちは…。 ★25年勤務中三の元社員 「(閉店と解雇を知って)えっしかもきょうのきょう?って感じで朝の9時に手続きして11時には私物を持って出ていってくださいだったので」 ★中三の元従業員 「(中三には)打診みたいなのをしてくれれば、お客様にもさんざん中三つぶれるんじゃないのと言われてきたので、その時の答えがそんなこと絶対ないですと答えてきたんですけど結局うそつきになってしまいました」 商店街の衰退に住民は危機感を募らせました。 ★弘前下土手町商店街振興組合 成田尚三理事長 「あれだけの大きい建物が廃虚というかそういう風になるのがいちばん我々としても困ることなので、市役所でも応援してもらってでも再開発か何かの道筋をつけていただければと思っていました」 象徴を失った土手町。 これ以上の衰退を防ぐためには早急な活性化対策が求められています。 ハトのマークで親しまれた店舗も県内から姿を消しました。 ★店長 「23年間ご愛顧本当にありがとうございました」 「お客さま26年のご愛顧誠にありがとうございました」 県内からすべてのイトーヨーカドーが撤退。 多くの県民が別れを惜しみました。 ★買い物客 「学生時代から子育ての時代まで全部イトーヨーカドーにお世話になっていたのでほんとうにさみしいです」 一方、新しい店舗のオープンも相次ぎました。 3月、閉館した「青森コロナワールド」の跡地に「イオンシネマ新青森」がオープンしました。 ★先頭の男性 「(映画を)見たくても県外とか市外とか行かなくてはいけなかったのでそれが青森で安心して見られるのはよかったなと」 その6日後には「マエダ」が閉店したガーラタウンに県内初の「MEGAドン・キホーテ」も。 ★買い物客 「通路も広くて買い物しやすいです。マエダがなくなってすごく寂しかったですが、ドンキができたのでこの辺りがすごく活性化すると思います」 「いろんなものがそろっているのでここ一軒で全部まわって買うことができると思います」 イトーヨーカドーの跡地には核テナントとなる新しいスーパーの営業が始まりました。 ★橋本莉奈キャスター 「いよいよスーパー「ロピア」がオープンします。まだ開店30分前なんですがすでに多くのお客さんが列を作って開店を待ち望んでいます」 五所川原市のエルムでは県内初のロピアが開店。 コストパフォーマンスに優れた食品が並びます。 ★買い物客 「きょうこれからバーベキューなんですちょうど良かったので」 「きょうは皆が集まってくるからお腹いっぱいになれるくらいの量を」 「牛肉ばっかりだ 安いと思います。まとめ買いで」 青森店と弘前店は「シーナシーナ」として生まれ変わりました。 ★菅原厚キャスター 「イトーヨーカドー青森店の閉店から1か月、いよいよシーナシーナ青森一部テナントで先行オープンということで待ちわびたみなさんが店内に入っていきます」 青森店には今月10日県内2店舗目のロピアが営業開始。 弘前店にも3店舗目が2月下旬から3月上旬にオープンする予定です。 イトーヨーカドー八戸沼館店には来年春に総合スーパー「イオンスタイル」が入ります。 ことし大きな変化を見せた街の風景。 長年地元に愛されてきた老舗の百貨店やスーパーとの「別れ」があった一方で新しい店舗との「出会い」もありました。