【特集】“スーパーマーケット戦国時代”を生き残るのは⁉高品質・低価格は当たり前!『ロピア』『バロー』『オーケー』関東・東海から関西に…進出が相次ぐウラ側に迫る
開店直後、多くのお客さんが一目散に向かったのは、魚売り場です。「いらっしゃいませ」と元気な掛け声が飛ぶ売り場は、まるで市場のような活気。 (客) 「漁港もよく行くんですけど、そこよりも安いし、おいしい」 「人にも教えています、いいよって(笑)」
この日の目玉は、千葉県産のブリ・4104円(税込み)。 (客) 「3枚でおろして。刺身とかできますか?」 (店員) 「できますよー!」 「そこに行けば、必ずほしいものが見つかる」という期待に応える店づくり。品揃えが豊富で、こだわりの商品なども取り揃え、『ディスティネーション・ストア』とも呼ばれます。
安さのワケは、どこにあるのでしょうか―。 この日、朝6時に店舗に到着したのは、仕入れの車です。 (『バロー』北陸関西エリア・チーフバイヤー 宮部政人さん) 「仕入れに関しては、前日に取引先様から『明日、こういう情報がありますよ』といただいて、意見交換しながら、『もっと大きい魚が欲しい』『こういう魚種が欲しい』と話をしながら、まとめて発注をかけています」
その日その日で、お値打ちな魚を仕入れる仕組みです。チラシに鮮魚類を載せないことで、柔軟に対応して、新鮮で価格の安い魚を提供しています。
独自の戦略を生かし、消費者を呼び込む『バロー』。4月26日(金)にオープンした大阪・八尾店を皮切りに、年内も多数出店予定だとしています。
「スーパーは“局地戦”」エリアごとの戦略・地域密着型の店づくりで、信頼関係を築く『万代』 関西に進出相次ぐ理由を専門家分析「万博・IRもあり今後もポテンシャル見込める」
年々、人口は減少し、市場は縮小傾向である半面、関西の食品スーパー数は増加傾向にあります。競争が激しさを増す中、なぜ関東や東海地方を地盤にするスーパーの関西進出が、相次いでいるのでしょうか―。
専門家は…。 (「流通経済研究所」池田満寿次さん) 「マーケットとしての高いポテンシャルが今後も見込めるというところが、一番大きいのかなと。2025年の『大阪・関西万博』や、カジノを含む『統合型リゾートIR』が開業を控えているので、産業が活性化して、若い人たちの流入も見込みやすくなってくるので、スーパーとしては中長期にわたって売り上げを見込めるということで、有望に見ているところがあるのではないかなと」
【関連記事】
- ▼【特集】「日本一食べたくなるオムライス」って、どんなオムライス?4年に1度の大会に、シェフ歴23年のホテルシェフが、このために開発した「白いオムライス」を引っ提げて初参戦…その結果は⁉
- ▼【特集】ビール業界の救世主!?いま、じわじわ人気上昇中の「クラフトビール」お酒を飲まない人にも選ばれる魅力とは?ヒットのウラにはメーカー同士の協力も…一時のブームに終わらない勢いの裏側
- ▼【ナゼ?】「製造販売をやめる人もいる」手作りの漬物が消滅の危機⁉思わず二度見してしまう“極小シャケ弁当”が激売れ⁉いま『ごはんのお供』が日本各地で話題に…当事者を直撃取材
- ▼【独自取材】「私が一番バカでした」偽・森永卓郎氏と偽・堀江貴文氏に騙され2000万円以上を失った被害者が激白「自分は大丈夫と思っていた」 急増する“著名人なりすまし投資詐欺”…あなたがやり取りしているその有名人、本当に“公式”ですか?
- ▼【特集】発生から22時間後救出、両脚を切断した大学生 “最後の生存者”の19年「生かされた命だからこそ」JR福知山線脱線事故