今年の東大合格者2993人。これから歩む、目まぐるしい半年間とは? 社会から優遇されている東大生のリアル
大学生は無料でたくさんの機会を与えられる
入学金と授業料はかかりますが、大学生であるだけで様々な恩恵を受けられます。 入学当初は「大学生であることの副作用は学割くらいしかないな」と思ってて、実際に学割を使う機会が全くないことに気付いてからは、その学割すらも名目だけで何の効果もないと考えていました。 しかし、だんだんと大学生には特権があることに気づきます。 まず、若さを武器に企業や大学の先生に唐突に連絡をしても咎められません。また、取引やインターンでミスや無礼があっても「まあ大学生だし」と見逃されることがあります。 ぼくも授業のグループワークで他の1年生と企画を行った際、締切を守らない、連絡が取れなくなる、フリーライダーが現れるなど不快な事象に遭いました。でも、「大学生なんてそんなもの。責任感もない。都合が悪い時は逃げてしまう」と思っているので、怒ることはありません。注意もしない。東大生であっても他の大学の学生と変わりません。 「無責任で礼節を欠き、利己的であっても許されるのは学生に許容された正当な権利です」とどこかの経営者が言っていました(ぼくは39歳なのでこの権利を行使しません)。そうかもしれません。 【前編】では東大生の上半期のスケジュール、大学生ならではのメリットについて教えていただきました。 ▶つづきの【後編】では、東大生だからこそ、さらに受けられる恩恵について、代わりに学生たちが提供しなければならないものについて語っていただきます。
元国税芸人 さんきゅう倉田