MX ERGO Sレビュー - ロジクール定番トラックボールマウスが静音&USB-Cで魅力アップ
■トラックボールの利点とMX ERGOのよいところ 親指トラックボールの良さは省スペースで場所を選ばないところです。マウスの場合、パソコンの右(左利きの人は左)にある程度の移動スペースが必要。また例えばテーブルクロスの上やガラステーブルの上では動作しにくいマウスも多いです。 もちろんトラックボールも置く場所が必要ですが、マウスと違って移動しなくてよいので必要スペースは少なく、場合によってはキーボードのパームレストの上やひざの上でもよいのです。狭いスペースの機内や新幹線の中で作業するならマウスよりも絶対にトラックボールでしょう。 中でもMX ERGOシリーズの良さは主に2点。1つは新モデルに乗り換えても気にならないデザインで、右手にすっぽり収まったポジションで親指が自然とボールにかかり、人差し指と中指がマウスクリックに収まる構造は変わりません。 2つ目はMXシリーズゆえの高級感と先進性。黒基調のボディに加えて、手に収まる部分はラバーコートが滑り止めになっており、さらに20度傾けるという構造によって余計な力を必要としない(=使れにくい、長時間利用できる)という点です。 ロジクールはエルゴノミクス性に関して大学と共同研究を行っており、MX ERGOの発表会では試作のモックアップを何種類も展示していました。2台のパソコンをまたいで操作できる「Flow」機能も便利ですし、専用のレシーバー以外にBluetooth接続にも対応しているので、2台パソコンを持っている人には超便利です。 一方、ロジクールで最上位となるMXシリーズのマウスと比較するといくつかの見劣りもあります。クリック感あるスクロールと高速でホイールがなめらかに回り続けるスクロールが自動で切り変わる「MagSpeed Smartshift」や、最大3台の接続が切り替えられる「Easy Switch」機能はMX ERGOにはありません。 とはいえMX ERGOに惚れ込んで「No Trackball, No PC life」となっている筆者。新型のMX ERGO Sはどうでしょうか?