鬼のような眼差しにゾッ…!鬼教官の厳しい稽古に奮闘 愛知県・岡崎市の「神明宮例大祭」で舞踊を披露する3歳の女の子に密着
山車から飛び出した舞台の上で、すまし顔で踊る子どもたち。愛知県・岡崎市で、5月第2日曜日に開催される「神明宮例大祭(しんめいぐうれいたいさい)」では、1カ月猛特訓をした子どもたちが踊りを披露します。今回は、3歳の女の子の初舞台に密着しました。 【動画】無事成功なるか?3歳の女の子が演舞にチャレンジした初舞台の様子はこちら【8分37秒~】
舞台で踊るのは子供たち!1カ月の猛特訓を経て本番へ
「神明宮例大祭」は天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀り、五穀豊穣や町の平和を祈って、様々な催しが行われる春祭りです。地元民から「神明さん」の愛称で親しまれる「神明宮」の境内では、前日の夜から迫力満点の手筒花火が奉納されます。祭りのメインは、2日間に渡って各町内のそれぞれが曳く、8台の山車。岡崎市に夏を呼ぶ、300年以上続く伝統的な祭りです。 見どころは、すべての山車が「神明さん」に大集合する「宮入り」。各山車の前から飛び出した舞台の上で、子どもたちが踊りを奉納します。踊り子に年齢制限はないですが、いつしか、町の子どもたちが踊りを披露するのが名物になりました。昼間も町のいたるところでは、山車を停めて舞台を引き出し、子どもが踊りを披露。2024年は64人が参加しました。 (踊った女の子) 「緊張したけど楽しかったです!次は(目線を)チラチラしないで、言われたところをちゃんと見て踊りたい」 子どもたちは、踊りの先生と共に約1カ月の稽古を重ねて参加します。上手に踊れると、舞台を埋め尽くすほどのおひねりが投げ込まれます。
年齢は関係なし!厳しい踊りの稽古に参加する女の子
今年、踊り子に初挑戦する伊豫田桜子ちゃんは、食べることが大好きな3歳の女の子。普段はやんちゃですが、稽古の時間になると真面目に踊ります。 桜子ちゃんの視線の先には、日本舞踊歴65年の経験を持つ花柳流・花柳弥月先生が、厳しい目で踊りをチェック。花柳先生は、町内に住む7人の子どもを熱血指導しています。その厳しさは、稽古前から発揮されます。 (日本舞踊 花柳流・花柳弥月先生) 「踊りってね、着付けが悪いと下手か上手いか見なくてもわかる。汚い着方をしていて『それでいい』と思っているということは、それだけのレベル。まず着物をきれいに着てもらう。そうしないと稽古しない」 花柳先生は、3歳の桜子ちゃんにも容赦なし。桜子ちゃんの演目は、人形の魂が幼子に乗り移って遊ぶ姿を表現する「京人形」。3分ほどの演目には、背筋を伸ばし、膝を曲げるかわいらしい基本動作に加えて、大人の女性に憧れた、おませな仕草もポイントです。子どもたちは、1カ月間ほぼ毎日行われる厳しい稽古を続けます。