「保育園で手足口病が大流行」でも登園OK?SNSでは保護者の悲鳴が…親になって初めてわかった〝実情〟
病気自体も心配だが…
ある日、午後に保育園から1回目の呼び出しが。「手足に発疹のようなものがあるので、念のため病院で診察を受けてください」とのこと。その日は仕事を中断して私が園に向かいました。 いつもと違うタイミングで現れたパパを見て不思議そうな子ども。先生に示された足の場所を見てみると、うーん、発疹があるような、ないような……。先生も「すみません、規則なので」と申し訳なさそうにする中、かかりつけの小児科に向かいました。 病院が嫌いでギャン泣きする我が子を医師に見せると「このくらいじゃなんとも言えないね」と真っ当なご意見が。「ですよね……」ということで、その日は連れて帰って様子を見ることに。 しかし、我が子はまったくの元気で、単に「急きょ家でワンオペで子どもをみた日」になりました。発疹も確認できないので、翌日はまた元気に保育園に登園していきました。 問題はそれから1週間後、2回目の呼び出しでした。朝、保育園に子どもを送り、職場に着いたばかりの妻に、保育園から電話が。また発疹が出ているということで、今度は妻が仕事の半休を取ってとんぼ返りすることになりました。 そしてその日はしっかりと発疹が。医師の診断もついて、熱がないなど登園の条件をクリアした我が子は、本人の意思(「保育園に行きたい?」「ウン」というやりとり)もあり、保育園にまた送り届けられたのでした。 このように「突然の保育園からの呼び出し」が発生する手足口病。私も妻も、柔軟に対応できるときばかりではありません。発疹が消えるまでは1週間から10日、治った後でも便などからウイルスが排出されるとなると、この間ずっと自宅で保育するというのも現実的ではないでしょう。 有効な感染対策があまりない、つまり保育園に通っていれば避けられない病気で、ほとんどが軽症。もちろん心配ですが、発疹が出ていること以外はいたって元気な場合、ここにさらに「突然のワンオペ育児」が訪れてしまうと、生活への影響はとても大きいです。 軽症であること、信頼できる園であることは前提に、預けられるのなら預けたいというのも正直なところ。同じ園に通う保護者たちも似たような気持ちらしく「うちは手足」「うちは口の中でつらそう」と情報交換も盛んでした。 今後「手足口病が流行」といったニュースには、ハッと身構えることになりそう。「大したことはない」と思っていた過去の自分には、少なくとも生活への影響は「大したものだった」と伝えたいものです。