「保育園で手足口病が大流行」でも登園OK?SNSでは保護者の悲鳴が…親になって初めてわかった〝実情〟
例年より早めの流行か
今年は例年よりも早く、手足口病が増えており、ニュースになっていました。例えば大阪府では6日、患者の数が5年ぶりに警報レベルに達したと発表しました。 国の警報の基準は、1つの医療機関で1週間の患者報告数が5人を超えるかどうか。5月27日~6月2日の週では、大阪府は6.11人、兵庫県では5.71人、宮崎県で5.75人と、それぞれ警報レベルを超えました。 他にも、国立感染症研究所の速報データでは、5月20日~26日分で、群馬・福井・奈良・高知・愛媛・大分・鹿児島の7県で警報の基準値を超える事態に。 東京都感染症情報センターによると、1医療機関あたりの患者の報告数は、一昨年は6月の終わりごろから、去年は8月の終わりごろから流行。今年は5月下旬ごろから波が生じています。全国的に流行しつつあると言えるでしょう。 SNSにも「息子が手足口病にかかって自宅保育中」「手足口病うつされてきつい」といった保護者とみられる投稿が多く書き込まれています。手足口病は大人にもうつるので、看病には注意が必要です。 関東地方のベッドタウンにある私の子どもが通う保育園でも、園児の体調がわかる掲示板のようなものに「手足口病:X人」と、この病名が書かれているのを見る機会が増えました。 園の方針はさまざまだと思いますが、うちの子が通う保育園では「手足口病の診断がついても、熱がないなどの条件をクリアしていれば登園可能」です。 これは決して珍しいことではなく、厚労省の「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018)では、登園の目安は「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」です。 感染拡大を防止するために登園を控える必要はないとされます。ただし、発熱やのどの痛み、 下痢がみられる場合や、食べ物が食べられない場合には登園を控えるように、と基準が示されています。 感染拡大中であるところの保育園からアプリ経由で届く写真では、園児たちが元気に走り回っていました。口の中に発疹ができた場合は、痛みで食べたり飲んだりがつらいので、症状次第ということもあるのでしょうが、パッと見はみんないつも通りで楽しそうです。 当初は「病気だとわかっているなら登園させない方がいいのでは」「でも元気そうだしな……」などと思っていたのですが、ついに自分の子どもも手足口病にかかり、そうとも言っていられない実情がわかりました。