「優柔不断」から「予備役動員」に豹変したプーチンの「異変」
Sasa Dzambic Photography / shtterstock.com
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が9月21日、予備役の部分動員を命じる大統領令を発表し、全土で招集が始まった。 ロシアが支配するウクライナ東部、南部の4州の親露派勢力はロシアへの編入を問う住民投票 を23~27日に実施。予備役招集と4州の併合により、ウクライナ侵攻は新段階に入る。ウクライナ側は無視して攻勢を続ける構えで、戦闘のエスカレートは必至だ。 ロシアでは、動員に反発する若者らが国外に脱出、反戦運動にも着手するなど、社会の動揺が拡大し、国内情勢も緊迫してきた。 それにしても、プーチン政権は当初、住民投票を無期延期し、動員にも否定的だったのに、なぜ数日間で豹変したのか。クレムリン内部の「異変」を探った。
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名越健郎