仕事のモチベーションを途切れさせずにゴールまで突き進む「もう1つ(ワンモア)」アプローチ実践方法
私はこれまで1年以上にわたって、生産性や段取りについて記事を書いてきて、その結果、それらに関して人並み以上に理解できるようになりました。 ですが、仕事の効率を高めるためのアドバイスのほとんどは、1日のスケジュールを入念に組むことや、取り組むタスクのタイプと数を細かく計画すること、そして、文字どおり軍隊レベルにまで勤勉になることを求めています。 一方で私は、自分自身にとって効果的な生産性向上の方法については、誰よりもよくわかっています。その方法は、細かいところまで注意を払うものではないようです。 たしかに、計画やスケジュールをあらかじめ綿密に立てるやり方は、多くの人に効果的ですし、いろいろな場面で役に立ちます。 しかし、誰にでも効果的な生産性向上のテクニックというのは存在しません。 複雑なやり方は自分に向いていない、あるいは、ToDoリストにやるべきことがずらりと並んでいるだけで圧倒されてしまう──。そんな人がぜひ試してみるべき、ずっとシンプルで簡単な方法があります。 それは、「もう1つ(ワンモア)」アプローチです。 「もう1つ」アプローチは、私が気に入っている生産性ハックの1つで、いろいろな場面で抜群の効果を発揮してくれます。
「もう1つ」アプローチとは?
この「もう1つ」という名前は、Redditのある投稿者から拝借しています(その投稿者が、このテクニックをそう呼んでいたのです)。 けれども私自身、こうした名前をつけるずっと以前から、このテクニックを実践してきていたのです。 その投稿者が紹介していた方法は、次のとおり。 やらなければならないタスクを、複数のミニタスクへと小分けにする ミニタスクを「もう1つ」こなすよう自らに課し、それを繰り返す 例として挙げられていたのが、メールの処理です。 山のようにあるメールを仕分けして返信しなければならないと思うと、つい、たじろいでしまうもの。 昔ながらのテクニックを使って、メールすべてを処理する時間をスケジュールに組み入れていた場合、対応しなければならないメールが無数にあるという厳しい現実に直面して、やる気がくじかれてしまいます。 下手をすると、先延ばししてしまい、長期的に悪影響を及ぼしかねません。 しかしここで、時間や量を設定せず、とにかくメール対応に取りかかります。 メール1件を処理したら、メールを「もう1つ」処理するよう、自分の背中を押すようにします。要処理のメールが1つ消えるたびに、やる気がわいてきます。まだ続けられるエネルギーがあるときは、「もう1つ」をもう一度実践すればいいだけです。