仕事のモチベーションを途切れさせずにゴールまで突き進む「もう1つ(ワンモア)」アプローチ実践方法
ワークアウトにも応用できる
このテクニックが効果を発揮する場面は、いくらでもあります。 先日、米Lifehackerのスタッフと話をしていて、このテクニックが話題になったとき、シニアヘルスエディターのBeth Skwareckiは、自分もジムでワークアウトするときに、似たような方法を実践していると言っていました。 自分に対して「もうワンレップいける?」「もう1分がんばれる?」と問いかけると、それが続ける原動力になるのだそうです。 私の場合も、このテクニックをいちばん活用している場所はジムです。 「トレッドミルであと17分もがんばらなくちゃならない」「重いウエイトをあと8回も持ち上げなくちゃならない」と思うと、気が遠くなってしまいます。 だから、そんな先のことまで考えずに「もう1分できる?/もう1回できる?」と自分に問いかけ、そのあとまた「もう1分できる?/もう1回できる?」と問いかけるのです。
「もう1つ」が効果的な理由
大きなタスクはどれも、実は小さなタスクで構成されています。その小さなタスクを1つずつ見れば、さほど手強くはありません。 10ページのレポートを書け、と言われたら怖気づいてしまいますが、1回につき1段落書き進めることだけを考えれば、それほどつらくは感じないでしょう。 小さなパーツを1つやり終えるたびに、完成させたという達成感が味わえます。それで自信がつき、またやろうという気になります。 このアプローチがもっとも適しているのは、それほど急を要しないタスクです。なので、アイゼンハワー・マトリクスなどを使って、ToDoリストのうち、どれが急ぎのタスクでないのかを見極めましょう。 「もう1つ」は、1回限りのタスクに有効な方法ですが、複雑な仕事を小さなパーツに分解すれば、その効果が発揮されます。 大きな仕事に取り組んでいるときでも、小さな達成感が得られますし、大きなタスクにコツコツ取り組んでいるという感覚が強くなります。 特に(ワークアウトや掃除など)あまりやりたくないことの場合は、このように小さく分割して考えると、燃え尽きを防ぐことが可能です。 目の前のプロジェクトに圧倒されてしまうときは、それを最小の構成パーツに分解しましょう。自分にどれくらいの時間があるのかは気にせず、とにかく1つに取り組みます。そして、時間切れになるか、その仕事が完了するまで、「もう1つ」をやり続けるのです。