【福岡ボート・GⅢマスターズリーグ】金子猛志 うれしくもあり心配でもあり
<27日・福岡ボート・2日目> 見事に息を吹き返した。金子猛志(53)=群馬=は2日目オープニングの1Rで5コースからまくり差して金星を挙げると、後半9Rは4コースから差し抜けて連勝をマーク。初日は4着に敗れて苦しい船出だったが、一夜にして状況を好転させた。 成績通りに機力も上昇ムード。初日は「Aランクの感じはしない」と嘆いていたが、ペラ調整を施すことで一変。「回転を上げたら、乗り心地がしっくりして出足や回り足のロスもなくなった。いい感じになっている」。良機らしい動きになり、本格化までもあと一歩まで迫っている。 11月には愛息の怜央(れお)が135期としてデビュー。父としてはうれしくもあり心配でもあるとも。「同じ仕事を選んでくれたのは親としては本当にうれしいですよ。でも、一緒に練習したけど、息子は本当に下手で…。正直言ってレーサーの先輩として心配でしかないです。一緒に練習して息子の技量を上げてやらないといけない」 とはいえ自らのレーサー人生に新たなモチベーションが生まれたのは紛れもない事実。「自分はもう先がない選手ですから」と笑うが、わが子のデビューで復活を遂げた〝親〟も多く目にする。愛息とともにもうひと花咲かすべく、今節も全盛期の豪快なレースを披露する。