トレインパークARガイド マスコットキャラクター名前はトレビット 白山、イチ押しポイント伝え
白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)は、AR(拡張現実)を活用して館内を巡るガイドを月内にも導入する。新たに考案したマスコットキャラクター「トレビット」が来場者のスマートフォンに現れて案内役となり、イチ押しポイントを伝える。トレインパークは市観光連盟と連携し、デジタル技術を駆使して新幹線づくしの施設の魅力アップを目指す。 【写真】開業後、順調に来場者数を伸ばしているトレインパーク白山 北陸新幹線敦賀延伸に合わせて3月に開業したトレインパークは1日時点の来場者数が18万5362人に上り、好調に推移している。客層は団体客から家族連れや若者まで幅広い。 小山一徹センター長は、各階の見どころをARにより個人のスマホ上で解説する仕組みを整えることで、自分のペースで学びながら館内を巡ってもらうことを考えた。パークを核に白山市の誘客を図る観光庁の助成事業の一環となる。 計画では、1階展示室や新幹線の整備風景を見学できる4階、展望デッキがある5階など館内の計7カ所程度にQRコードを設ける。コードをスマホのカメラで読み込むと、「トレビット」が登場し、そのポイントの楽しみ方を分かりやすく紹介する。 カメラのフレーム内にトレビットが映り込んでおり、新幹線や施設を背景に、一緒に記念撮影することもできる。QRコードの設置箇所は随時増やすという。 トレビットは北陸新幹線のスピード感と「飛躍や繁栄」を象徴するウサギをイメージして制作。トレインとラビットを合わせた名前で、新幹線カラーと白山麓の緑色を基調にした愛らしいキャラクターとなる。 トレインパークの指定管理者である岸グリーンサービス(加賀市)は今後、トレビットを活用した案内サインやオリジナルグッズを作り、パークの顔としてPRしていく。 ●下旬にツアー 今月下旬に市観光連盟のモニターツアーを実施し、ARガイドを実証する。小山センター長は「トレインパークから周遊観光が活性化する仕掛けを打ち出していきたい」と話した。