70歳代おひとりさま「貯蓄ゼロ」は何%いる?「財産は使い切りたい」派が39.5%に
【70歳代ひとり世帯】貯蓄ゼロの割合は何パーセントか
同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[ひとり世帯調査](令和5年)」より、70歳代ひとり世帯の「貯蓄ゼロ率」を見ていきます。 ●貯蓄ゼロ(非保有)という70歳代ひとり世帯の割合 ・26.7% ●貯蓄3000万円以上という70歳代ひとり世帯の割合 ・17.3% ●貯蓄額の平均と中央値 ・平均:1529万円 ・中央値:500万円 70歳代ひとり世帯のうち、貯蓄ゼロ(非保有)は26.7%もいるようです。 貯蓄3000万円以上は17.3%で貯蓄ゼロ世帯よりも少なく、また貯蓄額の中央値も500万円となりました。 働くシニアが増える今、貯蓄が多くなくても収入で賄えている可能性はあります。公的年金が高いという可能性もありますね。 次章にて70歳代の就業率と年金額も確認しましょう。
70歳代の就業率は増加傾向に。年金はいくら?
内閣府の「令和6年版高齢社会白書」によると、70歳代の就業率は年々上昇傾向にあり、10年前に比べて70~74歳の就業率は10.7%も増加しました。 ●70歳代の就業率 ・70~74歳:34.0% ・75~79歳:11.4% 70歳代前半では、数にして303万人が働いているとのことです。続いて年金額も確認しましょう。 ●70歳代の年金受給額 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代が受給している年金の平均額は以下のとおりです。 厚生年金(国民年金を含む) ・70歳:14万1350円 ・71歳:14万212円 ・72歳:14万2013円 ・73歳:14万5203円 ・74歳:14万4865円 ・75歳:14万4523円 ・76歳:14万4407円 ・77歳:14万6518円 ・78歳:14万7166円 ・79歳:14万8877円 国民年金 ・70歳:5万7320円 ・71歳:5万7294円 ・72歳:5万7092円 ・73歳:5万6945円 ・74歳:5万6852円 ・75歳:5万6659円 ・76歳:5万6453円 ・77歳:5万6017円 ・78歳:5万5981円 ・79歳:5万5652円 国民年金のみの場合、老後生活を送るのは厳しいといえるでしょう。 なお、厚生年金の平均は14万円台になっていますが、実際には個人差が大きいため、もっと少ない人も多いです。 年金だけでは生活できない人は就業を継続するか、貯蓄を切り崩すかすることになるでしょう。 次章ではお金のプロが「セカンドライフに向けた準備」を解説します。