[DSP大全]「パワーアンプ内蔵DSP」にはグレード違いがある? 選択の際のチェックポイント!
カーオーディオ愛好家の多くは、何らかの「DSP」をシステムに組み込んでいる。当特集ではそれがなぜなのか、そしてこれの選び方や活用法までを解説しようと試みている。今回は、「パワーアンプ内蔵DSP」のグレード違いについて説明していく。 【画像全5枚】
◆「アンプDSP」にはグレード違いがさまざまある。その中の何を選ぶべきなのかというと…
車室内環境には、音響的な不利要因がいくつか存在している。しかしDSPを使えばそれらへの対処が可能となる。結果、良好なステレオサウンドを楽しめる。
で、DSPにはタイプ違いが3つあり、前回からはそのうちのパワーアンプ内蔵DSPについての解説を開始した。これはDSPと「パワーアンプ」とが一体化したもので、導入のハードルが低いことが特長だ。
そして今回は、これにもさまざまなモデルがあることについて解説していく。リーズナブルなものでは6万円台くらいからあり、高額なモデルともなると20万円を超えてくる。
なお実をいうとサウンドチューニング機能の中身は、機種ごとで大きくは違わない。搭載されている機能の数とそれぞれにてできることは、基本的にほぼすべてのモデルで同一だ。
◆ソフトウェアの違いは少ない。異なるのはハード面!
なお、各機能の設定のきめ細やかさはブランドが異なるとある程度変化する。しかしそれぞれのブランドごとでは、エントリー機からハイエンド機まで機能のきめ細やかさは違わない場合が多い。つまり、使われるソフトウェアは各メーカーごとで単一である場合が多いのだ。
なので違いは、その他の部分に現れる。ポイントは4つある。「コントロールできるch数」、「内蔵パワーアンプのch数」、「内蔵パワーアンプの出力の大きさ」、「素の音質性能」、これらだ。
それぞれがどのようなことなのかを説明していこう。まず、各機ごとでコントロールできるch数が変化する。もっとも少ないと6chまでしかコントロールできず、組めるスピーカーレイアウトが限られる。逆にハイグレードモデルともなると、複雑なスピーカーレイアウトにも対応できる。
ちなみに、コントロール可能なch数は後からは増やせない。なのでこれが少ないモデルを手にした後で複雑なシステムを組みたくなると、パワーアンプ内蔵DSPを買い換えなければならなくなる。ゆえに購入時には、この見極めが至って重要となってくる。