3月末で定年予定ですが、「再雇用」で給料が減るのが不安です。「高年齢雇用継続給付」で補てんされると聞いたのですが、どのくらい支給されますか?
再就職の場合は高年齢再就職給付金
再雇用ではなく再就職を選択した場合は「高年齢再就職給付金」の対象になります。高年齢再就職給付金は、再就職先の賃金月額が基本手当の賃金日額の30日分の額の75%未満である場合に支給されます。こちらも賃金相当額の15%を限度に支給される仕組みです。 また、「離職前に雇用保険に加入している期間が5年以上」、「所定給付日数を100日以上残している」といった要件も満たす必要があります。高年齢再就職給付金は再就職手当と両方を受け取ることができないので注意してください。
定年を迎える前に老後の生活について考えてみましょう
定年後に働く場合は定年前と比べて収入が低くなる可能性が高いです。平均賃金から考えると80%ほどになることがわかり、60歳時点の賃金よりも75%未満に減少すると高年齢雇用継続給付金の対象となります。 もっとも、高年齢雇用継続給付金の支給があったとしても、定年前と比べて収入が少なくなることも考えられます。そのため、生活費の見直しや年金の受け取り方について家族で事前に話しあうことがおすすめです。支出を減らしたり、年金の繰上げ受給をしたりすることも選択肢となります。 定年後の生活も長いので、定年を迎える前に老後の生活について考えてみましょう。 出典 国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- ハローワークインターネットサービス 雇用継続給付 北海道労働局 高年齢再就職給付金とは 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部